看護記録の書き方のキホン

患者の状態や性格に関する否定的な表現

「理解力が不足している」、「理解力が低い」、「理解力が悪い」と思われる患者さんの表現の仕方についてです。

 

知的なことに関する表現は、慎重に言葉を選ぶべきです。

 

「理解力低下」、「理解力悪い」、「理解力不足」と否定的表現とすると人格の否定につながります。
下記のように、なるべく具体的に記載することが必要です。

 

『〇〇の場面で、〇回説明したが、同じ行動を繰り返している。』

 

『胃切除術後の治療食を、一食30分かけてゆっくりよく噛んで摂取するように説明したが、
「習慣でつい早くたべてしまうんだよ。」と話し、
毎食10分くらいで摂取している。』

その他の不適切な表現になりがちな項目

×「気難しい」 → 〇「「気難しい」と家族から話される」

 

看護記録に、ただ単に「気難しい」と言う情報をそのまま記載すると、
「扱いにくい性格」と言う意味になってしまうので、否定的表現となります。
客観的な記載を心がけ、患者さんの性格や態度は、
患者さんの言葉の事実、患者さんの家族による言葉の事実を「 」で囲って記載します。

 

×「悪臭がする」→ 〇「汗のにおいが強い」

 

患者さんの身体的状況や言語状態、精神的状態に関する表現に
「悪」と言う文字を使うことは否定していることになるので使用しません。

 

×「検査についてしつこく何度も聞いてくる」→ 〇「明日の検査の時間を説明したが、同じことを一日に〇回聞く。」

 

「しつこい」とは、「うるさくつきまとう、執念深い」と言う否定的表現になります。
態度に関する記載には十分注意し、具体的に記載します。