PTの測定で用いられる「組織とロボプラスチン」とは、
簡単にいうと、組織因子と同じようなものです。
詳しい構造が明らかになる前から、
外因系の引き金を引く物質として抽出され、
試薬として用いられていました。
この物質を血漿に加えると、
外因系及び共通系のルートによる凝固反応を起こすことができます。
そして、この組織トロンボプラスチンは、
現在、「組織因子」と呼ばれているものと、
リン脂質からなっていることが明らかになっています。
生体で実際に外因系の反応が起こる際には、
組織因子と、血小板の膜などに存在するリン脂質とが、
血漿中の凝固因子とともに複合体を形成することで開始されます。
そこで、「組織トロンボプラスチンから組織因子を取り除いたもの」という意味で、
このリン脂質の部分だけを指して、「部分トロンボプラスチン」という別名で呼んでいます。
このリン脂質(部分トロンボプラスチン)は、
組織因子と結合し、外因系凝固を起こす以外にも、
内因系や共通系での反応にも大きく関与します。
ですから、部分とろんボップラスチンに相当する物質を血漿に加え、
さらに異物と接触させることで、
内因系、共通系の凝固を再現することが可能になります。
この原理が、APTTです。
異物との接触は、単にガラス器具に血漿を入れるだけでも実現されているわけです。
ですが、測定条件によるばらつきが大きな問題でした。
そこで、あえて異物に相当する物質を添加することによって接触を人為的に
コントロールする方法が採られるようになりました。
この添加処理を指して、「活性化」という語が頭につきます。
つまり、PTとAPTTの試薬の違いは、
「リン脂質(部分トロンボプラスチン)を共通に含み、
組織因子とともに外因系を動かすか(PT)、
或いは異物に相当する物質によって内因系を動かすか(APTT)」
の違いであると理解することが可能になります。
PTに「プロトロンビン」という語が入っているのは歴史的な事情によるものです。
以前は、この検査で凝固時間が延長するのは、
プロトロンビンの欠乏によるものと考えられていたからです。
プロトロンビンは確かに共通系の凝固因子の一つです。
もちろんそれも一つの原因になりますが、
そのほかの外因系・共通系因子の欠乏によってもPT延長をきたします。
トロンボプラスチンとは
止血
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