在宅看護を受ける患者さんは、
在宅で医療を継続する必要がある患者さんです。
そして、その患者さんにとって必要な医療は、とても幅広い内容です。
<在宅看護における患者・家族の特徴>
在宅看護は、患者さんの居宅での看護がを提供します。
ですから患者さんを家族の中の存在としてみることが必要です。
つまり、看護師は患者さん本人だけでなく、家族全体をみなければなりません。
ですが、家族は患者さんの介護の担い手です。
患者さんの病状や生活の変化の観察者でもあることから、
看護師にとって患者さんの情報を得る重要な存在になります。
在宅看護を提供する際は、施設内の看護に比べて家族への配慮を必要とし、
家族に対してのケアも必要です。
そして、同時に、患者さんのケアチームの一員として捉える事も必要です。
- ① 家族
- 日本では、全世帯のうち65歳以上の高齢者がいる世帯数の割合は40%弱となっています。
そして、65歳以上のみの世帯は年々増加傾向にあります。
また、労働環境の変化や住宅環境の変化に影響を受け、
年代に限らず独身世帯、夫婦のみの世帯も増加しています。
さらに、女性の就労や社会進出も広がり、
家族で介護を行うことが難しくなっています。 - ② 利用者
- 訪問看護の利用者の割合は、年齢で見ると65歳以上が78%ほど、
そしてその6割ほどが75歳以上の後期高齢者です。
介護保険で訪問介護を利用している人は8割ほどですが、
介護保険を利用している人の中にも医療処置が必要な人は多くいます。
つまり、介護ケアだけでなく、「看護」を必要とする在宅療養者が多いということになります。
利用者の疾病
訪問看護の利用者の多くは、循環器系疾患の患者さんで、
その6割が脳血管障害の患者さんです。
また、筋骨格系、結合組織疾患、神経系疾患も多く、
悪性新生物は5年前と比較すると2倍に増加しています。
長期入院から短期入院→在宅看護へと移行するようになり、
ガン患者さんも自宅での療養が中心になっています。
利用者の医療処置
訪問看護の利用者の5%以上が人工呼吸器を使用しています。
また、経管栄養、膀胱内カテーテル、在宅酸酸素療法を利用している患者さんも
年々増加しています。
さらに、訪問看護を利用している患者さんは、
吸入や膀胱洗浄、疼痛緩和、ストーマケア、浣腸・摘便などの医療処置を受けている人も多くいます。

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