入院時から積極的に今までの在宅での生活に関する情報を得て、
この情報を元にアセスメントを行うことが必要です。
この情報やアセスメント結果に基づき、
患者さんが安心して家に戻ることができ、
家族が在宅で安心して介護できるような退院指導を計画します。
退院指導に必要な情報
- 家族の情報
- 患者・家族の性別や年齢、職業など基本的な情報。
家族構成。
キーパーソン。
主な介護者の年齢・理解度。
家族の面会状況。
家族が支援に使用できる時間。
家族の健康状態。
家族以外の協力者がいるかどうか。 - 疾患や障害に関する情報
- 障害の有無や程度、日常生活動作に不便があるかどうか。
認知症があるかどうか、あるとすればその程度。
患者や家族の理解度、受け止め方、希望、不安など。
リハビリテーションの必要性があるかどうか。
リハビリテーションの状況。
患者や家族の医療技術習得の必要性があるかどうか。 - 住宅環境の情報
- トイレや浴室までの距離。
段差がある箇所。
患者が主に過ごす部屋。
経済的な状況。
日中・夜間の家族の状況。 - 保健医療福祉制度の利用
- 医療保険の有無。
医療保険の種類。
医療保険申請の必要性の有無。
ケアマネージャーの有無。
デイケア、デイサービス、家事、介護サービスの必要があるかどうか。
介護用具の導入があるかどうか、また必要かどうか。
退院指導の計画
最近は、急性期病院から老人保健施設や他の病院を経由し、
自宅退院になる場合も多くあるので、
治療方針が自宅退院と決定していない場合も、
退院指導を行っていくことが必要です。
また、退院が決まってから実際の退院までの期間も短くなっていることから、
十分な指導を行う時間を持つことができません。
ですから、面会に来ている家族の中で、
介護を担当することが予測される家族を紹介してもらい、
在宅看護に必要な介護方法は、
入院当初からなるべく家族にも参加を促し、指導の機会を持つようにすることも大切です。
介護を担当するのは、一般的に同居の女性であることが多いですが、
家族の状況によっては異なるので、介護者の情報を収集します。
そして、家族が来院した時には、
時間や条件が許す限り、看護師と一緒に実施する計画を立案していきます。
清潔ケア、更衣のケア、体位変換、排泄介助、食事介助などの生活の援助は、
短期間では十分に習得することが難しいですが、
家族が来院した時などに、看護師がそのつど家族と一緒に行うことで
改めて指導の機会を持たなくても良い場合もあります。
入院期間が短いので、家族と共に退院後の指導を行う機会を持つことは、
医療機関において、とても重要であると考えられます。

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