在宅酸素療法を行っている患者さんは、
呼吸筋酸素消費量も多いので、少ない動きで疲れない効果的な呼吸法を見つけることが大切です。
① 口すぼめ呼吸
(1) 吸気と呼気の長さを1:2の割合で吸って吐きます。
吸うときに1.2と頭の中で数え、吐く時に3.4.5.6と数えるなど、緊張しないように促します。
(2) 息は鼻から吸い込み、口をすぼめて少量ずつゆっくり呼気を意識して吐きます。
気道内圧を高めて閉塞を防止し、一回換気量を上昇させることで
分時換気量や呼吸数を減少させて肺の過膨張を防ぎます。
呼吸リズムを調整し、呼吸状態を回復させることができる呼吸法です。
② 複式呼吸
(1) 仰臥位をとって片方の手を胸部に、もう一方の手を腹部に置きます。
(2) 鼻から大きく息を吸って腹部が盛り上がるように腹部を膨らませます。
(3) 口をすぼめてゆっくり少量ずつ息を吐きながら腹部を凹ますように腹部に乗せた手で静かに押します。
(4) 吸ったり吐いたりするときの口の形やリズムは、口すぼめ呼吸に準じます。このとき胸部は動かないようにします。
腹部隆起(横隔膜の動き)を大きくすることで、
肺の伸縮度を高めることができ、換気効率がよくなります。
在宅酸素療法を行っている患者の運動療法
衰えやすい筋力や体力を保持するために、適度な運動はとても重要です。
最も手軽で継続しやすい運動方法は散歩です。
散歩をすることは運動不足を解消するためだけでなく気分転換にもなります。
慣れないうちは、「散歩」と言うと大変なのですが、
家の外に出る、庭に出るだけでも気分転換になるので患者さんに勧めます。
外出前に、携帯用酸素装置の酸素残量を確認して、必要な酸素量を準備しておきます。
食事の前後一時間を避け、動きやすい、ゆったりとした服装、履きなれた靴を使用して散歩をします。
また、季節の良い時期、夏場や冬場は気温が負担にならない時間帯を選んで行います。
携帯用酸素ボンベを引きながら歩行することは、予想以上の負荷になります。
初めは坂道や階段のないところを介護者と一緒に歩くなど、負担が少ないところから行い、
徐々に距離を延ばしていくことをおススメします。
散歩中も感染予防のためにマスクを着用し、外出後は手洗いや含漱を徹底します。

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