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在宅酸素療法の生活環境の整備に関わる指導

① 居室に配慮する
患者さんが階段を上らなくても済むように、居室は一階にする。
室内の整理整頓をして、酸素チューブを引っ掛けたりしないようにする。
② ほこり、ダニ、カビを除去する
ほこりがたまったり、ダニが発生しないように掃除を徹底することが大切です。
床敷きのカーペットはほこりがつきやすく、
ダニの発生やカビが生える原因になるので避けたほうが無難です。
③ 換気・空調に注意する
室内を換気して清浄に保ちます。
室内を締め切っていると空気中の二酸化炭素が増加するので、
およそ2時間を目安に、一定時間ごとに換気をします。
<在宅酸素療法の食事に関わる指導>
慢性呼吸不全の患者さんには、栄養障害による体重減少が多くみられます。
なぜなら、呼吸機能の障害によって呼吸筋酸素消費量が増え、
安定時のエネルギー量が亢進するからです。
ですから、十分な栄養をバランス良く摂取することが大切です。
食事による胃の膨張で、横隔膜の運動が妨げられるため、
一回の食事量はとり過ぎないようにし、
間食で不足する栄養素を補うようにします。
ゆっくりと時間をかけて食べ、よく噛む様に指導し、消化がよくなるようにします。
胃腸内でガスが発生すると、横隔膜の運動を妨げます。
炭酸飲料や芋類、ネギ類、タケノコ、ごぼうなどのガスが発生しやすい食品は避けるようにします。
ミネラルが不足するとエネルギーを産生しにくくなります。
レバーやチーズ、小魚など、ミネラルを含む食品を摂取するように指導します。
体力が低下しているときや、息苦しさが強い時には、
少量で必要なエネルギーが補給できるように心がけます。
チーズやマーガリン、ジャムを塗ったパン、フレンチトースト、
ゼリー飲料、カロリーメイトなどの補助食品を摂取するよう指導します。

在宅酸素療法の入浴に関わる指導

入浴は身体を清潔に保つ効果や、新陳代謝を高め、リラックス効果を高める効果があります。
ですが、酸素消費量が多くなるので負担が少ない入浴方法の指導が必要です。
① バイタルサインやSpO2、呼吸音を観察し、入浴中も呼吸状態に十分注意し、医師による入浴時の酸素流量の指示に従います。
② シャワー浴は、入浴よりも酸素消費量が少なくてすみます。
③ 体調が悪い時には、シャワー浴だけにするか、清拭に変更します。
④ 食事の前後一時間は入浴を控えます。
⑤ 入浴中も酸素吸入ができるよう、チューブを延長したり、脱衣所に携帯用酸素ボンベを用意します。
⑥ 燃焼装置が内釜タイプの浴室の場合は、火を止めてから入浴し、引火防止に努めます。
⑦ 浴室と脱衣所の温度差がないよう、冬場は特に脱衣所も十分に温めておきます。
⑧ 浴槽に入るときには肩まで浸からないようにします。
⑨ 38~40℃くらいに湯の温度を保ちます。
⑩ 浴室用の椅子ではなく、シャワーチェアなど座面の高い椅子を使用すると、酸素消費量が少なくて済みます。
⑪ 更衣、洗髪、身体を洗うという動作は、酸素消費量を増大させますから、状態にあわせた介助が必要です。また、洗髪する日と入浴する日を変えるなどの工夫をする事も有効です。
⑫ 入浴後はすぐに水分をふき取ります。
⑬ 入浴後もバイタルサインやSpO2、呼吸音を観察します。

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在宅酸素療法の排便環境に関わる指導

トイレには、洗浄と暖房機能がついた様式便座を設置することが理想です。
特に冬場の冷たい様式便座による緊張や、排便時の努責は、酸素消費量を増大させるので注意が必要です。
和式便器の場合は、簡易式便座を設置し、腰掛けられるようにすると酸素消費量が少なくて済みます。

在宅酸素療法のその他の指導

酸素は苦しい時だけ吸うのではなく、継続して吸うことで、
不足している肺の機能を助けます。
ですから自分では苦しくないからと酸素供給を勝手に中断してしまうと、
体内の酸素が不足するので、医師からの指示量の酸素をきちんと吸うように指導します。
酸素を吸っていると、どうしても行動範囲が狭くなりがちですし、動きづらくなります。
ですが、酸素を吸っているからといって寝ている必要がないと指導されている場合は、
身体を適度に動かすように勧めます。
適度な運動は、血液の循環をよくしますし、筋力低下の予防にも繋がります。

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