退院後、自宅で褥瘡の処置を行う際、家族や介護者の役割は大きくなり、負担も大きくなります。
毎日の処置が必要となる場合は、家族や介護者を頼ることになります。
退院前指導として、家族や介護者に慣れて貰うことが大切です。
ですから、一回の指導の実施だけではなく、何度も一緒に実施し、
できれば介護者一人で実施する機会を設けます。
訪問看護の導入が決定しているのであれば、
早めに連絡をして連携を測り、
病棟看護師と訪問看護師間での在宅における治療法の検討、
討議をします。
そして、より効果的で、家族の力量に合わせた介護内容を検討し、選択をします。
主治医の特別指示書の必要性についても検討を行います。
訪問看護師による家族への指導
基本は、病棟での指導と同じです。
訪問時間を有効に利用するため、また、効果的な指導となるように
手順や注意事項を記載したパンフレットなどを作成し、
家族の安心感が得られるようにします。
家族への指導は、なるべく分りやすく行います。
また、褥瘡処置は長期に渡って行う必要性があるので、
家族が安心して介護を続けられるよう、無理のない指導をすることも大切です。
チームアプローチ
褥瘡ケアは、訪問看護師だけでできるものではありません。
患者さんやその家族、医師、ケアマネージャーなど
患者さんを取り巻く人々と情報交換をし、継続性を保つことが大切です。
情報交換の際には、患者さんや家族のプライバシー保護に留意します。
褥瘡の経過が誰にでも分るよう、
連携がスムーズに行えるように、デジタルカメラなどで写真を撮り残しておくと良いでしょう。
日常生活にかかわる指導
- 全身状態の改善
- 栄養状態が悪いと、評価基準を下回ることがあるので、栄養状態の評価を行います。
栄養状態が悪い場合は、半消化態栄養剤やタンパク質補助食品の使用を検討します。
経管栄養の患者さんは、栄養剤の種類によっては微量元素欠乏になることがあるので注意を要します。 - スキンケア
- 全身状態が安定している患者さんには、
入浴を積極的に実施し、血液循環を促進させます。
全身を洗うときには、皮膚局所の抵抗力を高めるため、
弱酸性洗剤を使用します。
通気性、吸湿性のよい寝衣、シーツを使用します。
オムツやパッドは何枚も重ねて使用しないようにします。
尿失禁に対し、水分濾過作用コットンや撥水剤の塗布、
男性であれば陰茎固定型集尿器を利用することもあります。
緊急時の対応
全身的発熱、創周囲の発赤・腫脹・疼痛・発熱、広範囲のびらん、潰瘍、創からの排膿が見られた場合は、
褥瘡からの感染が疑われます。
すぐに医師や看護師に連絡をしてもらうように、患者さんや患者さんの家族、介護者に伝えます。
褥瘡が悪化した場合、筋肉や表皮を移植するなどの
外科的デブリードメンドも検討します。

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