輸液ポンプやシリンジポンプを使用していても滴下が漏れることがあります。
その理由としてまず考えられるのは、輸液ポンプやシリンジポンプの精度の問題、
さらに輸液ポンプやシリンジポンプの基準と輸液セット、注射器の基準に整合性がないことなどです。
精度の誤差については、輸液ポンプで±10%、シリンジポンプで±3%あるといわれています。
ですから、ポンプによって10%程度早くなったり、遅くなったりすることがあるのです。
また、輸液ポンプによる医療事故も後を絶ちません。
患者さんや自分を守るためにも、安全な使い方を再確認して使用してください。
そして、輸液ポンプを使用するときには、薬剤残量を確認するとより良いでしょう。
輸液ポンプによる誤差について
輸液ポンプの誤差については、輸液ポンプの違いにより、大きな差が生じます。
例えば、輸液ポンプで20ml/時で投与するとした場合、
一日の輸液量は24時間量として考えると20ml/時×24時間で、合計480mlの投与となります。
ですが、輸液ポンプによっては±10%の誤差が生じるので、
432~528mlの差がでることになり、流量が大きくなればなるほど差分は大きくなります。
輸液ポンプやシリンジポンプを使用する際には、
そのポンプに対応している輸液セットと注射器を使用することが原則で、
異なれば当然差分がでることになります。
となると、専用の輸液セットを使用しなければ、適正な量が得られないことになり、治療にも影響が出ます。
適切な量が得られない例として、
ポンプに挟み込む輸液セットが蛇行してはめられるなどをしている場合も
全長が変化するため流量が変化することがあります。
クレンメの位置
輸液ポンプを使用する際は、輸液セットのクレンメが輸液ポンプよりも上流に位置し、
クレンメが閉塞気味になっているときにも流量異常が起きる危険性があります。
クレンメの位置がポンプより下流にあることで、過負荷アラームが鳴りますが、
上流にあると閉塞アラームが鳴らずクレンメから下の輸液セットは陰圧となり、
断面積が減少して、設定した流量が得られない危険性があります。
ですから、クレンメは下流にセットします。
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