リスクアセスメント・スケール
褥瘡予防は、褥瘡発生の危険性(リスク)を評価し、
リスクに応じた褥瘡予防ケアを実施することが、基本となります。
褥瘡発生の危険性(リスク)を評価するためには、
リスクアセスメント・スケールを用いると、
観察視点を施設内、病棟内で統一することができ、
経時的にリスクを観察し、評価することができます。
スケールには、いくつか種類がありますが、
どれも、ケアに結びつく実践的なものになっています。
患者さんの状況に適したものを選択しましょう。
このスケールを十分に活用し、
早期から褥瘡の予防に取り組むことが重要です。
リスクアセスメント・スケールの種類
リスクアセスメント・スケールは、いくつかの種類がありますが、
代表的なスケールの一つに「ブレーデンスケール」があります。
このブレーデンスケールを褥瘡予防ケアの一つとして使用することで、
褥瘡の発生率を50〜60%少なくできるといわれています。
他にも、「OHスケール」、「K式スケール」、「褥瘡危険因子評価表」
などがあり、それぞれに特徴があります。
プレーデンスケールを基本とし、
高齢者が多い施設では「OHスケール」、
小児が多い施設では「ブレーデンQスケール」を追加して用いるなど、
対象となる患者さんの状態に応じて、スケールを使い分けしていくと良いと思います。
リスクアセスメント・スケールの種類とその特徴
・褥瘡危険因子評価表
褥瘡危険因子評価表は、日本人高齢者の褥瘡発生リスクの特性である、
病的骨突出を項目に組み入れているという特徴があります。
・ブレーデンスケール
ブレーデンスケールは、褥瘡の発生要因の概念図より構成されていて、
予防対策としての看護介入がしやすいという特徴があります。
・ブレーデンQスケール
ブレーデンQスケールは、小児用の褥瘡リスクアセスメント・スケールです。
・OHスケール
OHスケールは、日本人高齢者用で他のツールと比べても
項目が少なく、評価のばらつきが少ないという特徴があります。
・K式スケール(金沢大学式褥瘡発生予測尺度)
K式スケールは、前段階要因と引き金要因に分かれていて、
Yes,Noの二択方式になっています。
・在宅版褥瘡発生リスクアセスメント・スケール
在宅版褥瘡発生リスクアセスメント・スケールは、
在宅での介護者の「介護知識がない。」など、
在宅に特化した要因も検討されているスケールです。
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