膀胱内留置カテーテルを挿入したままで、
在宅で日常生活を送ることは患者さんや家族にとって大きな不安になります。
入院生活中は、何のトラブルもなく過ごすことができても、
退院後は日常生活を送りながら管理することが必要となるので、
色々なトラブルを起こす危険性が高くなります。
ですから、訪問看護師は、患者さんの生活環境に合わせた適切な援助をすることが必要です。
在宅での生活状況の観察
在宅で日常生活を行う上で、トラブルを起こしやすい状況を予測すること必要です。
患者さんの活動範囲や移動方法、ADL、生活環境など、広い視野から観察をすることが大切です。
- 活動範囲の観察
- 歩行できるか。
車椅子を使っているか。
寝返りはできるかどうか。
日中は起きて過ごすか、寝て過ごすか。
日中過ごす場所はどこか。 - 生活環境
- 住宅環境はどうか。
ベッドか布団か。
通所サービスなどを利用しているかどうか。
その他のサービスの利用はあるかどうか。 - ADL
- 移動。
清潔。
排泄。
食事。
整容。 - 予測されるライントラブル
- 歩行時に蓄尿バッグやラインを引っ掛けてしまう。
蓄尿バッグをベッドに固定したままで車椅子への移動や歩行をしてしまう。
車椅子の隙間や車輪に引っ掛けてしまう。
寝返りの際のラインの引っかかり。
体位変換時やリネン交換時のトラブル。
ベッドの高さを調節する際や、ベッドの柵の隙間によるトラブル。
車に乗るときのトラブル。
セルフケアの有無の観察
患者さんの病状や身体能力、精神状態などを観察し、
自己管理ができるかどうか、或いは援助が必要かどうかを観察します。
支援の状況の観察
家族や親類など、サポート体制がどのような状況にあるかどうかを確認します。
サポートの中心となる援助者の理解度、協力への意思を確認しておきます。
医師の指示
患者さんの疾患を確認し、訪問看護師によるバルンカテーテルの交換が可能であるかどうか、
緊急時のみとするか、外来で交換するかなど、医師の指示を受けておきます。
膀胱内留置カテーテルによる感染の予防
膀胱内留置カテーテルによる尿路感染症の感染経路は、
カテーテルの外側を通るルートと内側を通るルートがあります。
逆行性尿路感染症を予防するためには、
蓄尿バッグは常に腰よりも低い位置に置くよう指導します。
訪問時には、必ず陰部洗浄を実施します。
家族の介護状況にもよりますが、
常に陰部を清潔に保つことができるようケアの方法の指導を行います。

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