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褥瘡周囲の皮膚のケア

なぜ褥瘡は予防しても発生するのか?個体要因と環境要因を徹底解説 復職セミナー

褥瘡周囲は、滲出液や排泄物、ドレッシング材などによって汚染されます。
ですから皮膚のケアは、ドレッシング材を交換するときに石鹸や洗浄剤で洗浄し、
微温湯で丁寧に洗い流すことが重要です。

洗浄、被覆と浸軟防止

褥瘡の治癒を促進するためにも褥層周囲のスキンケアは重要です。
日本褥瘡学会でも、
「皮膚からの刺激物、異物、感染源などを取り除く洗浄、
皮膚と刺激物、異物、感染源などを遮断したり
皮膚への光熱刺激や物理的刺激を小さくする被覆、
角質層の水分を保持する保湿、皮膚の浸難を防ぐ水分の除去など」
と、スキンケアの定義としていることをみても、
皮膚洗浄、皮膚の被覆、浸軟の防止がとても重要であることがわかります。
褥瘡周囲の皮膚は、褥瘡からの滲出液や排泄物によって汚染し、
皮膚のバリア機能の破綻状態にあるため、
皮膚の表面から細菌が進入し、皮膚炎やスキントラブルの原因となります。
さらに、褥瘡と周囲の皮膚は、同じ被覆材の元で管理されることがほとんどのため、
褥瘡内の細菌によって周囲の皮膚が汚染したり、
周囲の皮膚に付着した細菌が褥瘡内へ侵入するため、
創傷の治癒に影響を与え、治癒が遷延したり悪化したりします。
このため、褥瘡の皮膚周辺のスキンケアはとても重要なのですが、
皮膚の被覆や浸軟を予防するためには、
排泄物や滲出液から皮膚を保護する撥水性のスキンケア用品を用いるなど、
ケアに必要とする材料についても適したものを使用することが必要です。
そして、撥水性のスキンケア用品を使用するときには、テープでの固定ができません。

褥瘡周囲の洗浄のしかた

褥瘡周囲の皮膚は、滲出液や排泄物、ドレッシング材などによって汚染されます。
ですから、清潔を保つために、ドレッシング材を交換するたびに石鹸や洗浄剤を使用して
創傷を愛護的に洗浄します。
洗浄後は、「すすぎ」が大切で、38℃の微温湯を使用し、洗浄成分が残らないように洗い流します。
<真菌感染や石鹸・洗浄剤を使うことが出来ない患者さんへのケア>
失禁状態が続いている患者さんで、
仙骨部や尾骨部に褥瘡を形成している場合は、排泄物が長時間付着することによって真菌感染を起こすことがあります。
真菌感染には、抗真菌薬の投与が必要になるため、
皮膚科医の診察を受けて、必要であれば処方してもらいます。
真菌が検出された皮膚、或いは真菌感染が危ぶまれる褥瘡周囲の皮膚へは、
真菌の増殖を抑制する成分「ミコナゾール硝酸塩」が配合された石鹸を使用してケアします。
また、短時間で処置を終了させたい場合や、
微温湯が使用できないため石鹸や洗浄剤を使用することが出来ない場合には、
天然オイルで汚れを浮き上がらせてふき取るだけでも皮膚の洗浄は可能です。
皮膚の保湿や清浄クリームを使用するとより効果的です。

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褥瘡周囲の皮膚の洗浄のポイント

洗浄する際、石鹸は十分に泡立てる。
強くこすらず、泡で包み込むように優しく洗う。
脆弱な皮膚に対しては、弱酸性の洗浄剤を使用するなど、皮膚への刺激を軽減する。
ドライスキン(高齢者に多く見られる)の場合は、セラミド入りの洗浄剤を使用するなど、皮膚の保湿を考える。

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