通常、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の増設をした後は、
一週間ほどでシャワーが可能になり、二週間で入浴ができるようになります。
胃瘻部のスキンケアは入浴をすることが理想的です。
入浴の際は、ビニールで覆わず、そのままの状態でお湯に浸かり、
周囲を丁寧に洗ってタオルで水分をふき取り、自然乾燥させます。
瘻孔の消毒やガーゼの挿入は基本的に行いません。
入浴ができない場合は、毎日石けん水と微温湯(水道水)で優しく洗い流します。
分泌物の付着がある場合は、ふやかして取り除きます。
発赤や腫脹、膿の分泌がある場合は、瘻孔の感染が疑われます。
ですが、その原因のほとんどは、バンバーによる圧迫と思われるので、
外部固定板と皮膚の間に1センチほどの余裕があるかどうかを確認し、
さらに、カテーテルが簡単に回転するかどうかを確認します。
圧迫の疑いがある場合は、チューブ型であれば外部固定板の位置をずらし、
ボタン式の場合はシャフト長(内部バンパーと外部バンパーの距離)の長いものに変更をします。
チューブ型カテーテルの場合は、
衣服などでチューブが同じ方向に押さえられている場合があります。
その場合、胃瘻部分で固定板が傾き、同一部分の圧迫によってその部分が壊死する危険性もあるので、
なるべく皮膚に対して固定板が垂直になるように工夫します。
瘻孔周囲の不良肉芽は、出血や痛み、滲出液が多いなど、
患者さんん苦痛がなければ処置の必要はありません。
通常と同じように洗浄をして清潔を保ちます。
患者さんの苦痛がある場合は、主治医に相談します。
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の栄養管理
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の栄養は、
患者さんの身長や体重、年齢、活動量などからエネルギー消費量を求め、
一日の投与量を決定するのが基本です。
定期的に栄養状態をアセスメントすることが必要で、
発熱や気温の変化などによる不感蒸泄の量を考慮して、
脱水にならないように水分量を調節していきます。
栄養剤には、自然食品を原料とした流動食と、
人工栄養剤がありますが、金銭的な負担を考慮すると、
在宅で保険請求できるものを選択することが望ましいとされています。
栄養剤だけで、必要な電解質や微量元素が十分に摂取できるのかどうか不安ですが、
栄養剤は、一日に1600~2000kcalを摂取することで、
必要な電解質や微量元素を摂取できるようにつくられています。
患者さんの栄養量がそれよりも少なければ、
それらの成分が欠乏している可能性があると考えられるので、
塩など必要な成分を栄養剤に溶かして注入したり、
栄養剤を変更するなどして補っていきます。
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の口腔ケア
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の導入によって、
口からモノを食べていなくても、口腔ケアは毎日必ず行うことが大切です。
口腔内を清潔にし、刺激をすることによって唾液分泌を正常にコントロールすることができ、
肺炎を予防することができます。
口腔ケアは、栄養剤の注入前に行うことが望ましいです。
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の緊急時の対応
- カテーテルの事故抜去
- バンパー型カテーテルは、
内部バンパーが胃内に取り残されている可能性があるので、
すぐに受診することが必要です。
バルン型カテーテルであれば、とりあえず家族に抜けたチューブ、
或いは同様の太さで皮膚を傷つけないものを再挿入してもらい、
後で入れ替えをします。 - カテーテルの閉塞
- 白湯を注入して開通しない場合は、カテーテルを入れ替えます。
カテーテルが閉塞した原因を追求し、再度閉塞しないように対処することが大切です。
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)のカテーテル費用
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の交換用カテーテルの費用は、
バルン型で10600円、体内留置後24時間以上で保険請求ができます。
バンパー型では25900円、体内留置後4ヶ月以上経過で保険請求ができます。

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