水泡が形成されている場合、穿刺して水を除去すべきか、
そのままドレッシング材を貼るべきか考えます。
通常は、水泡が破裂しない限り湿潤環境が保たれ
創傷治癒へと導かれている状態であるため、透明ドレッシング材を貼付して保護します。
ですが、滲出液がたまりすぎて水泡が緊張状態にある場合には、
穿刺をしてから外用薬などを使用し、ドレッシング材で湿潤環境を保持する事もあります。
水泡が治癒過程にある場合
水泡は深さが真皮までに留まる浅い褥瘡です。
そして、水泡は破裂しない限り外部と遮断され、湿潤環境や温度が保たれますし、
外部との遮断によって細菌や異物が存在せず、
創傷治療に必要な様々な細胞が活発に活動しやすくなるため、皮膚が再生して治癒します。
ですから、水泡が破裂しないように摩擦やズレなどの外力から保護するケアを必要とします。
水泡が形成されている場合の局所治療
日本褥瘡学会編集による「褥瘡予防管理ガイドライン」では、
水泡形成した際の局所治療について、
外用薬を使用する場合とドレッシング材を使用する場合についての推奨を呈しています。
- 小さな水泡の場合
- 透明フィルムドレッシング材を貼付し、摩擦やズレなどの外力から保護します。
すると数日から数週間で水泡内の滲出液が吸収され、新しい表皮の形成が認められます。
ドレッシング材の貼付期間は最長で一週間。
ドレッシング材を剥がすときには、剥離材を用いるなどして、
上皮化した部位を損傷しないように、愛護的にケアを行うことが必要です。 - 大きい水疱の場合
- 透明フィルムドレッシング材を貼付して保護しますが、
水疱が大きいと途中で破裂することもあります。
また、水泡が緊満している時は、内容物が過度にたまることによって
創を深くしてしまうリスクもあります。
このような場合には、まず水泡を穿刺して滲出液を除去します。
穿刺し、滲出液を除去した後は、薄いハイドロコロイドドレッシング材や、
ハイドロポリマー、ポリウレタンフォームなどの使用が推奨されています。
このような外用薬には、軟膏基材が油脂性素材のため、乾燥を防ぐことが出来、
適度な新循環境を保持することができます。
外用薬を少量だけガーゼに塗布して局所に使用しても、
適度な浸潤環境を保持することができず、創面を保護することはできません。
ですから、外用薬を使用する場合には、滲出液の量に応じて
外用薬をガーゼに塗る厚さ・量についても注意する必要があります。
このように、水泡は破らずにそのままにするのが原則で、
破れた時にはドレッシング材によって被覆することがケアの第一選択で、
びらん、浅い潰瘍の治療に準じて治療をします。
外用薬は、創の保護を目的としてアズレンや酸化亜鉛を使用する事もあります。
また、水泡が破れないように創面保護を目的としてポリウレタンフィルムを使用する事もあります。
途中で水泡を穿刺、或いは破裂した後は滲出液を吸収することで
浸潤環境を維持することができ、治癒へと導かれます。
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