(1) 体位の工夫
患者さんの痛みが和らぐ姿勢を見つけていきますが、
臥位のときには、枕を効果的に使うなど体位を工夫します。
腰痛がある場合は、仰臥位であれば膝の下に枕を入れ、
側臥位であれば腹部、背部、下肢の間に安楽枕を当てることによって楽な姿勢を保つことができます。
胸部痛や背部痛のある患者さん、呼吸困難にある患者さんに対しては、
胸郭が広がり、換気量が増える座位やファウラー位、起座位が効果的です。
ですが、人によって安楽な体位は異なります。
患者さんと一緒にどのような体位が楽か、実際に試しながら工夫していきます。
腰痛を起こしやすい人に対しては、マットレスも適切なものを選びます。
一般的に、骨盤がずれるのを防ぐために、
硬めのマットレスや、体圧分散タイプのマットレスを選びますが、
人によっては、逆に腰痛がひどくなることもあります。
患者さんと一緒に、実際に試してもらいながら、確認しながら調節していきます。
(2) 温・冷罨法による症状緩和
温・冷罨法による症状緩和は、炎症の有無によって適切に行います。
・温罨法
身体を温めると、血液循環がよくなります。
身体を温めることは、新陳代謝の促進や緊張した筋肉が弛緩するなどの効果が得られ、
痛みの緩和につながります。
濡らしたタオルを電子レンジで温めてビニールで包み、
痛みを感じる部位に当てます。
皮膚に当たる部分の温度は、40~45℃程度にします。
皮膚感覚に問題がない患者さんには、ホットパックを使用しても良いですが、
低温やけどには十分注意をします。
・冷罨法
赤みがある場合は、炎症が起きているので、冷罨法が効果的です。
末梢での知覚神経の活動が抑えられるので、痛みが和らぎます。
氷が数個は言った冷水程度の温度にしたタオルや、
ビニール袋に冷水を入れて空気を抜いたものなどを当てます。
冷たすぎると血管が収縮し、血流が阻害され、
ピリピリとした痛みを生じることがあるので、冷やしすぎに注意します。
(3) マッサージとスキンケア
瘢痕化した皮膚は静かに伸展させます。
痛みに対しては、マッサージやタッチングも効果的です。
触覚は痛覚よりも先に脳に伝達されます。
ですから、触覚により発痛物質の拡散が抑えられるので、
マッサージやタッチングを適切に行うことで痛みが軽減するという説もあります。
あまり圧をかけないように、強さを確認しながらマッサージやタッチングを行います。
例えば、乳がん術後の瘢痕化した皮膚は、指先を使って静かに円を掻く様にしながら
外へ外へと皮膚を広げていくような感じで伸展させていきます。
患者さんは、術後、ついつい前屈みになってしまいますが、
医師から許可が出たら、なるべく胸を張った姿勢を心がけ、
創部周辺を伸展させるように促すと、ひきつりの予防ができます。
ひきつりによる痛みは、皮膚の保湿を十分に行い皮膚を柔らかくすることでかなり軽減されます。
清潔と保湿を保つスキンケアの方法を患者さんに指導します。
痛みに対するセルフケアの支援
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