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前立腺癌の病態生理

前立腺がんは、高齢の男性に多く発生する病気です。

 

そして、男性ホルモンであるアンドロゲン依存性腫瘍で、
その多くは腺がんです。
まれに、扁平上皮がんや移行上皮がんを発症することもあります。

 

同じ前立腺疾患である前立腺肥大症は、
尿道周辺の移行領域で発生しやすいですが、
腺がんは、辺縁領域に発生しやすいという特徴があります。

 

前立腺がんのうち、辺縁領域、移行領域、中心領域に発生する線がんを、
いずれも、その分化に応じ、前立腺がんの組織学的分類によって分けます。

 

前立腺がんの組織学的分類とは、
「高分化」、「中分化」、「低分化」の3段階です。

 

・高分化腺がん

 

高分化腺がんは、腺管が明瞭、かつ均一な管状腺管からなっています。

 

また、腺管の大きさや腫瘍内質量の多少は問いません。

 

・中分化腺がん

 

中分化腺がんは、腺管が不規則で、篩状腺がん、
または融合管状腺がん、あるいは、篩状腺がんと融合管状腺がんの和が優勢なものをいいます。

 

・低分化腺がん

 

低分化腺がんは、腺管の形状が乏しく、
管腔は狭小または存在せずに、
充実性増殖や策状に並ぶ病巣を形成するものをいいます。

 

前立腺がんの発症因子

 

前立腺がんの発症因子は、「加齢」、「遺伝的要因」、
「男性ホルモン(アンドロゲン)」、
環境的要因(高タンパク、高脂肪、高カロリーなど欧米型の食事)」などが考えられます。

 

前立腺がんの組織的分類

 

・悪性腫瘍

 

(1) 腺がん
(2) まれな腺がん(導管腺がん、粘膜腺がん、印環細胞がん)
(3) 尿路上皮がん
(4) 扁平上皮がん
(5) 腺扁平上皮がん
(6) 基底細胞がん
(7) 小細胞がん
(8) 未分化がん
(9) そのほかの悪性腫瘍(肉腫、転移性腫瘍、分類不能腫瘍)

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