看護記録の書き方のキホン

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

ブランクのある看護師のための看護技術とケアの復習【復職セミナー前に】

今、医療業界では看護師不足が問題となっています。
しかし実は、看護師免許を持っている人が不足しているのではなく、
看護師として働いている人が不足しているのです。

 

看護師免許を持っていて、看護師として働いていない人(潜在看護師)が
看護師として復帰するだけで、問題となっている看護師不足は解消すると考えられています。

 

しかし看護師の多くが女性で、出産、育児という生活環境の変化によって看護師という職から離れざるを得ない方も多いでしょう。

 

しかし、子どもが大きくなると手が離れ、看護師として復帰しようと考えるママさん看護師も多くなってきました。

 

復帰する上でネックになるのが、知識と技術面です。
現場を離れてしまうと、看護師としての必要な知識を忘れてしまったり、
時代の流れで働いていた頃とは「常識」が変わっていたり・・・。
日進月歩の医療業界では、研究の結果、さまざまな治療法や薬が開発され、
それに伴い、ケアの方法も変わっていることでしょう。

 

ブランクの長さに比例して、これらの知識の習得も大いに必要になります。

 

技術の復習は、復職支援セミナーの実習で実践するしかありませんが、
看護知識は、セミナーを受ける前に復習をしておいた方がスムーズに進むと思います。

 

例えば注射!
看護師さんと言うと、静脈注射や真空管採血、輸血の技術は必須です。
どんなに優しくても、どんなに素敵な看護師さんでも
「あの看護師さんに注射を打たれると痛い!」なんて言われてしまうと
看護師としての評価を落としてしまうかも?

 

看護師になると注射は仕事として当たり前のように行う手技の一つでもありますが、
なぜそのようなことを行うのか、
そのように行う意味はあるのか?
一度は勉強したことだと思いますが、改めて勉強し直してみませんか?

 

 

そんなブランクのある看護師のために看護技術とケア方法をまとめてみましたので、ぜひお役立てくださいね!

 

看護師さんのための復職支援セミナーを探している方も多くなりました。

 

ブランクのある看護師のための看護技術とケアの復習【復職セミナー前に】記事一覧

血管確保に最適な部位

静脈注射をするとき、安全に血管を確保するためには、「表在静脈」が適切です。穿刺をするときには、血管と神経の走行を理解して行うようにしてください。血管確保は、表在静脈であれば可能です。正中皮静脈や橈側皮静脈を第一に選択して穿刺します。ですが、静脈穿刺、静脈留置、採血をするときに、合併症(神経損傷・皮下...

≫続きを読む

 

血管の探し方

血管確保では、「血管を的確に怒張させること」が大切です。そして、弾力があり、穿刺するのに十分な太さがあり、蛇行していない血管をどのように見つけるかがポイントになります。

≫続きを読む

 

真空管採血について

真空管採血が推奨されています。ですが、感染の危険性がゼロになったわけではありません。感染のリスクは常に頭に置き、適切な手技を施すことが必要です。真空管採血が推奨されるようになった背景には、医療従事者の針刺し事故やそれに伴う医療従事者の感染を回避すると言う目的があります。ですが、真空管採血を行っても感...

≫続きを読む

 

食事や点滴と検査値への影響

食事や点滴は、採血の検査値に影響します。血糖値や電気質など、様々な検査値が変化するため、起床時の身体の基礎代謝が最も安定している時に採血を行うのが原則です。外来患者さんの血液検査をするときには、このような理由から、「食事を摂らずに病院へきてくださいね」と伝えます。

≫続きを読む

 

輸血

輸血を行う時、溶血の原因となるので、通常の輸血の際は血液製剤を加温する必要はありません。ですが、冷蔵庫から出してすぐに使用してはいけません。冷蔵庫から取り出してすぐの赤血球製剤は、5℃くらいの温度です。適温に戻してから使用しなければなりません。また、子供に輸血する場合や、急速に大量を投与するときには...

≫続きを読む

 

輸液管理(IVH)

輸液管理(IVH・中心静脈栄養)は、現在の医療に置いて欠かすことが出来ない治療です。そして、輸液管理は、日常的な看護の一環として位置づけられています。輸液の目的は、「体液を一定に維持すること」、「循環血漿量の回復」、「タンパクなどの栄養補給」、「薬剤の投与」と言うようなものがありますが、IVHでは薬...

≫続きを読む

 

中心静脈カテーテル挿入中の清潔

中心静脈カテーテルの挿入中は、感染が起こりやすいため、常に清潔にしておくことが望ましいとされています。ですから、中心静脈カテーテル挿入中であっても、皮膚をなるべく清潔に保つことが必要なので、可能な限り患者さんに入浴をしてもらいシャワー浴をしてもらいます。ですが、カテーテル内への水の浸入を防止しなけれ...

≫続きを読む

 

輸液フィルタは必要か不要か

フィルタには、輸液の際、色々な最近を除去することと異物を除去する役割があります。フィルタが不要だという話も聞きますし、使用したほうが良いという話も聞きます。どちらが正しいかということではなく、フィルタは輸液調整に対する設備や作業環境、管理体制などを考慮し、各施設で検討して決めていくことが必要です。

≫続きを読む

 

フラッシュはヘパリンロックと生理食塩液のどちらが良い?

「ヘパリンロックと生理食塩液でのフラッシュはどちらが良いのか?」と言うことに関して様々な見解がありますが、「患者さんの状況に合わせて各施設で検討すること」とされています。副作用の問題や経済的な問題などによって、ヘパリンロック(ヘパロック)について疑問視されています。末梢静脈輸液ラインの開存性を保つた...

≫続きを読む

 

末梢静脈カテーテルの交換について

静脈のライン確保が難しい患者さんに対して、やっと末梢静脈カテーテルを留置できた…と言うような場合、留置したカテーテルの定期交換を躊躇います。ですが、末梢静脈カテーテルは血栓ができたり、感染のリスクがあるので、72時間〜96時間以内、つまり3〜4日以内に交換することが望ましいとされています。しかし、末...

≫続きを読む

 

点滴ルートのエアについて

点滴ルートにエアが入ることは頻繁に起きているといえば起きています。ですが、右→左シャントをきたすような心疾患がある場合は少量の気泡でも危険なため、極力混入させないように注意を払うことが必要です。点滴中に空気が入っているとびっくりします。看護師さんを呼ぶと、「少しくらいなら大丈夫ですよ」といわれた経験...

≫続きを読む

 

滴下が漏れる理由

輸液ポンプやシリンジポンプを使用していても滴下が漏れることがあります。その理由としてまず考えられるのは、輸液ポンプやシリンジポンプの精度の問題、さらに輸液ポンプやシリンジポンプの基準と輸液セット、注射器の基準に整合性がないことなどです。精度の誤差については、輸液ポンプで±10%、シリンジポンプで±3...

≫続きを読む

 

経腸栄養〜経腸栄養はどのような体位で行うと良いか〜

経腸栄養とは、食事が摂れない患者さんや、経口では不十分な患者さん対して胃や腸にチューブを挿入し、そのチューブを介して流動食などの栄養を送り込む経管経腸栄養法のことです。つまり、胃や十二指腸まで栄養を送る経路を作り、その経路に栄養を投与する治療です。経管経腸栄養法には、鼻から胃や十二指腸まで栄養チュー...

≫続きを読む

 

経鼻胃管カテーテルやバッグの交換のタイミング

経鼻胃管カテーテルやバッグの交換についてですが、一般的にPEGの場合のバンバー型は4〜6ヵ月ごとに交換、バルン型は1〜2ヶ月ごとに交換すると良いとされています。経鼻栄養用のバッグは、閉鎖式のものか開放式のものかなど、種類によって交換時期は異なります。CDCガイドラインや静脈経腸栄養ガイドラインなどを...

≫続きを読む

 

血圧測定〜脈拍が触れず血圧が測れないとき〜

血圧測定は、健康診断では必ずチェックします。血圧を測定することによって、血管障害による疾患を発見することができます。血圧が高い状態が続いていると、心臓病や脳出血などの原因になる事もあるので、健康のバロメーターとして、定期的にチェックすることがもとめられます。血圧測定は、心臓の収縮と拡張を繰り返して全...

≫続きを読む

 

自動血圧計では血圧が高く表示されることがある

自動血圧計は、マンシェットの巻き方により値が大きく変わることがあります。自動血圧計には、「コロトコフ法」という血圧を測定する方法と、「オシロメトリック法」と言う血圧を測定する方法の血圧計があります。そして、自動血圧計によって値が高く表示されるのは、この自動血圧計の測定原理によるものと考えられています...

≫続きを読む

 

胸腔ドレーン管理〜陰圧をかける理由とは〜

胸腔ドレナージとは、チェストチューブと言う管を胸腔に挿入して、胸腔に貯まっている空気や水、血液、滲出液などを身体の外に排出させる目的で行われる治療のことです。胸腔ドレナージを行うことによって、肺の再膨張や虚脱を防止することができます。この胸腔ドレーンの管理をきちんとしないと、術後の経過や予後に大きき...

≫続きを読む

 

胸腔ドレーンを抜く時期

胸腔ドレーンは、肺の膨張が完全であると確認されれば抜去できます。胸部X写真を撮り、肺が完全に膨張していることを確認します。そして、脱気目的で胸腔ドレーンを挿入している場合は、肺が再膨張しエアリークが消失した時期、排液目的で胸腔ドレーンを挿入している場合は、排液が奨液性(粘性物質を含まないサラサラな透...

≫続きを読む

 

ドレーンの位置の確認

胸腔ドレーンがきちんと入っているのか抜けているのかを確認する時には、X線写真で先端の位置を確認します。

≫続きを読む

 

ドレーンからの排液の異常と正常の見分け方

ドレーンのからの排液の異常と正常は、新鮮血症、混濁、白濁、胆汁様で見分けます。ドレーン排液が正常の場合は、淡血性〜漿液性をしています。ドレーン排液が新鮮血で、2〜3時間以上200ml/時以上の排液が持続している場合や急激に増加をしている場合は、出血を疑います。また、ドレーン排液に膿がたまっている場合...

≫続きを読む

 

吸引、排痰〜吸引カテーテルの交換タイミング〜

吸引(気管吸引)は、日常的な看護行為の一つです。ですから、「たかが吸引」として行われている現状がありますし、吸引を多数行ったことがある人にとってはとても簡単なスキルです。ですが臨床の現場では、吸引の手技によって患者さんの命に関わることがあり、とても高い侵襲となり患者さんに悪い影響を与えてしまう事もあ...

≫続きを読む

 

吸引を行う間隔

吸引をルチーンで行っている施設もあるようですが、気管吸引は患者さんにとって苦痛を伴うものです。患者さんの気持ちを考えると、何時間ごとに…と言うルチーンでは気持ちの負担にもなりそうです。ですから、吸引しなければならないタイミングをアセスメントしルチーンで行うべきものではなく、必要最小限で実施する必要が...

≫続きを読む

 

気管挿管中の吸引

気管挿管中の患者さんに吸引を行う際は、口腔内、管内、カフと吸引します。吸引する順番は、どの順序が良いのかは明らかにされていませんが、口腔内やカフ上部に液体が貯留しすぎないようにすることが大切です。

≫続きを読む

 

患者さんへの負担を最小限に吸引を行う方法

健康な人であっても、鼻や口に吸引カテーテルを挿入されると辛いものです。心身ともに辛い状態にある患者さんに対して行う吸引ですから、患者さんが辛いことは想像ができます。ですから、最小限の苦痛で酸素化を維持することができるように努めたいものです。吸引はとにかく患者さんにとって苦痛を与えるものです。ある調査...

≫続きを読む

 

浣腸・摘便について

便が直腸まで降りてきているのに自力で排便できない時に、強制的、或いは人為的に排便させる方法を浣腸・摘便と言います。浣腸は便秘を訴える患者さんに対して実施したり、検査や手術のルーチンの前処置として実施するなど、日常多く行われる処置の一つです。ですが、適応や方法を誤り、急激な血圧の変動や結腸穿孔などの合...

≫続きを読む

 

膀胱留置カテーテル

膀胱留置カテーテルとは、膀胱より尿を排泄させるために尿道から膀胱にカテーテルを挿入し、留置しておく処置です。水分出納の一時的管理が必要な時(術後・重症・末期がん患者さんなど)や、自力で排尿ができない時、重度の尿路通過障害がある場合(前立腺肥大症、尿道狭窄など)、尿閉による水腎症や腎機能低下がある場合...

≫続きを読む

 

膀胱留置カテーテルによる感染が多い理由

膀胱留置カテーテルを長期間挿入していると、尿路感染などの合併症のリスクが高くなります。尿路感染症以外の合併症としては、尿路結石、尿道損傷、尿道狭窄、萎縮性膀胱などがありますが、最も頻度が高いのは、やはり細菌による感染「尿路感染症」です。ですから、なるべく不必要な場合の膀胱留置カテーテルは避けることが...

≫続きを読む

 

膀胱留置カテーテルの尿漏れ

カテーテルが詰まっているわけではないにもかかわらず、膀胱の無抑制収縮などにより尿漏れが起きることがあります。また、尿漏れは、尿道粘膜や周囲組織の萎縮によって起きる事もあります。

≫続きを読む

 

膀胱留置カテーテルの留置時や固定時の注意点

膀胱留置カテーテルの留置や固定の際には、カテーテルや固定テープによる皮膚トラブルの予防も大切です。長期にわたって膀胱留置カテーテルを留置する場合は、カテーテルの圧迫によって潰瘍が生じることがあります。また、長期間のカテーテルの留置は、尿道損傷や尿路感染症のリスクが高まる事もあります。カテーテル挿入後...

≫続きを読む

 

膀胱洗浄の行い方

膀胱洗浄は、カテーテルが詰まっている時や膀胱内腔沈殿物の除去、新膀胱時の腸粘膜除去のためなどに行う処置です。ですが、膀胱洗浄は、感染のリスクを高めるため、治療上必要な場合以外は行いません。以前は、膀胱洗浄を行うことによって尿路感染が予防できると考えられていました。ですが近年は、間欠的洗浄は、カテーテ...

≫続きを読む

 

創傷の治癒経過と消毒の必要性

創傷とは「傷」のことです。創傷が治癒に至るまでどのような過程を辿るのか、消毒の必要性や術後のシャワー浴・温泉浴が可能なのかどうか、創部からの出血がみられる時、水泡ができたとき・・・。ひとくちに「創傷ケア=傷の手当」と言っても様々です。褥瘡とは、床ずれこことで、長期間ベッドに寝ている患者さんや車椅子を...

≫続きを読む

 

手術後のシャワーや入浴について

手術後のシャワー浴や入浴に関しては、術後48時間以降に手術創の患者さんそれぞれの状態によって主治医が判断します。そして、主治医の許可を得て実施します。温泉に入る場合は、手術創が増殖期を終了して成熟期に入る術後一ヶ月を目安にします。

≫続きを読む

 

術後の少量の出血

手術後、創部はドレッシング材で被覆しますが、創部から少量の出血が見られることもあります。その場合、術後48時間以内の少量の出血であれば浸潤環境を保持するため、そして感染を予防するためにドレッシング材を剥がさずにそのまま術創を閉鎖します。やむを得ずドレッシング材を剥がす場合には、無菌的操作を尊守して行...

≫続きを読む

 

水泡が形成されている場合の創傷ケア

水泡が形成されている場合、穿刺して水を除去すべきか、そのままドレッシング材を貼るべきか考えます。通常は、水泡が破裂しない限り湿潤環境が保たれ創傷治癒へと導かれている状態であるため、透明ドレッシング材を貼付して保護します。ですが、滲出液がたまりすぎて水泡が緊張状態にある場合には、穿刺をしてから外用薬な...

≫続きを読む

 

褥瘡ケア〜体圧分散寝具について〜

褥瘡とは、圧迫性壊疽の一つです。重症の患者さんが長期間病床にあると、寝具や衣類、体重などによって圧迫され、赤くただれて痛みます。特に高齢者は、非府表面組織や皮下組織が脆弱化していたり、栄養状態が悪いために褥瘡発症のリスクが高くなり、一度発症すると治癒にも時間がかかります。褥瘡をケアするためには、褥瘡...

≫続きを読む

 

体圧分散寝具の素材と特徴

エアマットレス>エアマットレスは、マット内圧を調整することにより患者さんそれぞれの体圧に応じたエアが調節できます。圧切り替え型のマットレスでは、時間によって接触部位のマット内圧を調整することもできますし、層構造や厚みのあるマットレスでは、頭側挙上でも尾骨部や仙骨部の体圧を低圧に保持することができます...

≫続きを読む

 

褥瘡周囲の皮膚のケア

褥瘡周囲は、滲出液や排泄物、ドレッシング材などによって汚染されます。ですから皮膚のケアは、ドレッシング材を交換するときに石鹸や洗浄剤で洗浄し、微温湯で丁寧に洗い流すことが重要です。

≫続きを読む

 

体位変換は2時間ごとに行うと褥瘡を予防できるか

体位変換に関しては「最低2時間ごと」と言う大まかなルールがありますが、2時間ごとにこだわらず、患者さんの状況に応じて個々に設定することが重要です。とくに低栄養の患者さんや、骨突出が高度な患者さんに対しては、2時間ごとの体位変換で褥瘡が予防できると考えてしまうのはとても危険です。「2時間」と言うのは、...

≫続きを読む

 

褥瘡がなくならない理由

褥瘡は予防計画を立て、褥瘡にならないような様々な方策を講じてもなかなかなくなりません。これは、患者さん自身が持っている多様な褥瘡発生個体要因や、小さな環境の変化が要因として加わるため、「無くすのが難しい」と言う現実問題があり、褥瘡を無くすのは永遠の課題といえます。看護師は、患者さんが入院したり入所し...

≫続きを読む

 

がん化学療法を始める時の患者さんへの説明

がん化学療法は、薬剤がガンが細胞分裂する過程に働きかけることで、細胞の増殖を防ぐものです。ガンの病巣を完全に破壊して完治を目指して化学療法を行うほか、手術前に投与し病巣を収縮して切除しやすくしたり、術後の転移や再発を防ぐ目的で行われます。ガンの治療には、手術や放射線療法がありますが、手術の対象になら...

≫続きを読む

 

副作用に関する患者さんへの教育

副作用に関する患者さんへの教育は、各プロセスや対処形態に合わせて行っていくことが大切です。患者さんそれぞれによって病期や治療に対する受け止め方は異なり、不安の大きさも異なります。患者さんや、患者さんの家族が治療や副作用についてどのように受け止めているかをアセスメントし、がん化学療法を行うことによって...

≫続きを読む

 

抗がん薬の曝露から身を守るには

抗がん薬は、がん化学療法を行う患者さんにとってたくさんのメリットがありますが、患者さん以外に抗がん剤が曝露されることがるので注意をしなければなりません。医師や看護師はもちろん、アメリカのがん看護協会では、抗がん剤投与48時間以内の排泄物にも抗がん剤が混ざっているものとして取り扱い法が定められていたり...

≫続きを読む

 

オピオイドの選択方法

がん性疼痛には、がんが組織に広がることによる痛み、がん治療のために行う手術の傷跡や、抗がん剤・放射線療法による痛み、寝たきりになってしまうことによる関節痛や褥瘡の痛みなど、様々な痛みがあります。患者さんが抱えているがん性疼痛の部位や程度、性質などからオピオイドの選択をし、オピオイドの使用をしても痛み...

≫続きを読む

 

オピオイドの使用と眠気に対するケア

緩和ケアとは、ガンに伴って生じるからだの痛みや心の痛みを和らげ、生活やその人らしさを大切にするという考え方です。それ故、緩和ケアでは、医学的な側面に限らず、様々な場面で幅広い対応が必要になります。緩和ケアによって患者さんやその家族が、抱えている様々な苦しみが少しでも和らげることができることを目指した...

≫続きを読む

 

オピオイドを使用しても体動時に痛みが強い場合

がん患者さんの痛みは、全人的な痛みです。オピオイドですべての痛みが消える訳ではありません。ですから、看護師による適切な痛みのアセスメントとチームでの介入が不可欠で、患者さんと共に日常生活での目標を設定することが大切です。痛みに対して広い視野でアセスメントし介入するオピオイドを開始しても痛みが残ってい...

≫続きを読む

 

持続皮下注射での疼痛管理

持続皮下注射での疼痛管理は、内服が困難になり経口投与ができず、下痢によって坐薬も使用できないうえ、静脈ラインの確保も困難な場合に、簡便で負担が少なく有用な投与法です。患者さんの皮膚状態をこまめに観察し、患者さんの日常活動動作に支障をきたさないように穿刺部位を選択して疼痛管理を行うことが大切です。

≫続きを読む

 

「死」を口にする患者さんへのケア

「死」を口にする患者さんへのケアは、まず、話をさえぎらず、共感してあげることが大切です。また、励ましすぎてもいけません。さらに、ご家族へのケアも大切です。がん患者さんの家族の場合、家族のほうがうつ病になってしまう事も多いのです。さて、患者さんが「死」を口にする場面は、@ 自分の死について「語る」場面...

≫続きを読む

 

苦痛緩和ができない終末期の患者さんに対して行われるセデーション

セデーションとは、「鎮静」のことです。苦痛緩和ができない終末期の患者さんに対して、薬を使って意識を意図的に落とし、精神的にも、身体的にも苦痛を感じなくさせる治療のことを言います。そして、セデーションは、苦痛を取り除くための医療行為であり、死を目的とした安楽死とは一線を画しますが、最終的セデーションは...

≫続きを読む

 

誤嚥の危険がある患者さんに対してすること

嚥下障害とは、水分や食べ物を口の中にいれ、咽頭から食道、胃へと送り込む過程の中で、機能がうまくいかなくなることを言います。嚥下障害が起きると、低栄養や脱水、肺炎などの病気を発症したり、食べられないということは精神的にもとても辛い状況になります。看護師は、誤嚥のリスクのある患者さんへの食事前の訓練、食...

≫続きを読む

 

食事中にむせたら

食事中にむせた場合の対処法ですが、「むせた」=「誤嚥した」と言うことではないので、気道に入った異物を排出し、呼吸が落ち着いたら食事を再開することができます。つまり、食事中にむせたからと言ってすぐに食事をやめなければならないということではありません。

≫続きを読む

 

安全で嚥下しやすい姿勢

誤嚥を防止できる嚥下しやすい姿勢は、どの程度の支障をきたしているかによって患者さんごとに異なります。誤嚥防止のポイント一つとして重要なのは、頸部を伸展させない姿勢の調整です。嚥下そのものの障害だけでなく、安静度や離床の進み具合、座位が可能なのか、ベッド上なのかなどADLによる自立度も関係します。基本...

≫続きを読む

 

とろみをつけるときの注意点

とろみ調整食品は主原料によって特性が異なります。嚥下障害の病態や患者さんそれぞれの症状によって適切な年度も様々です。ですから、使用するとろみ調整食品の基本的な特徴を理解し看護にあたることが必要です。

≫続きを読む

 

摂食・嚥下障害のある患者さんが生じやすい口腔問題とは

口腔ケアとは、歯磨きや入れ歯のお手入れをすることによって口の病気を防いだり、誤嚥を予防したりすることです。また、咀嚼機能や舌の動きを回復させることを目的としたリハビリをする事も口腔ケアのひとつです。摂食・嚥下障害のある患者さんに対しての口腔ケアは、単に汚れを取るということだけでなく、口腔内にある炎症...

≫続きを読む

 

口腔内の汚染がひどいとき

口腔内の汚染がひどい時には、誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、頻繁な口腔ケアをして口腔内汚染除去につとめ、唾液誤嚥をしないように体位を工夫することなどが必要です。嚥下障害があると、口腔や咽頭に食べ物がどうしても残ってしまいます。これを取り除かなければ、口腔が汚れてしまいます。また、口腔内の知覚が低下し...

≫続きを読む

 

口腔内に口内炎や潰瘍、出血などがある患者さんへの口腔ケア

口腔内に口内炎や潰瘍、出血などがある患者さんに対する口腔ケアは、まず口腔内を清潔に保ち、症状の出現や悪化防止に努めることが第一です。そして、口腔内に問題が発生しているだけでも患者さんの苦痛は大きいので、患者さんにとって「安楽であること」を考えてケアを考え、実施することが大切です。症状によっては、口腔...

≫続きを読む

 

適切な人工唾液や保湿剤の使い方

人工唾液や保湿剤は、口腔乾燥症に対する対症療法として使用されますが、口腔乾燥の原因に応じた対応策と併用することが大切です。人工唾液は医薬品ですが、本来の目的にあった対象は限られています。そして保湿剤も製品によってその特製は異なります。

≫続きを読む

 

使用後の機器や器具類の感染予防策

医療現場では様々な場面で「感染」に注意しなければなりません。例えば、使用後の機器や器具類の洗浄、消毒などの医療機器の感染予防策、下痢や嘔吐がみられる患者さんへの感染予防策、小児面会者への注意点、ディスポーザブル製品の再滅菌後の再使用についてなどの対策をし、、患者さんやその家族、病院職員への安全で快適...

≫続きを読む

 

下痢や嘔吐がみられる患者さんへの感染予防策

下痢や嘔吐がみられる患者さんへの感染予防に関する対応策は、標準予防策、経路別予防策を疑いの段階から実施します。ノロウイルス感染症に準じた対応をとり、流行の下痢や嘔吐について対処します。

≫続きを読む

 

小児面会者の感染対策上の対応

小児面会者の感染対策上の対応としては、小児を連れて面会に訪れる保護者に対する説明や啓発、咳エチケット・手指衛生の指導が大切です。そして、施設としての対応方針を明確にしておく事も大切です手指衛生とは手洗い(石けんでの手洗い・スクラブ剤など手洗い用消毒薬による手洗い)と、速乾性手指消毒薬を使用する方法が...

≫続きを読む

 

ディスポーザブル製品の取扱い

ディズポーザブル製品は、施設全体として責任とルールを決め、再滅菌再使用しないものから条件付で再滅菌後再使用可能な器材を分類し、対応します。

≫続きを読む

 

効果的な手洗い方法

看護師の効果的な手洗い方法は、擦式アルコール洗浄剤を使用した手洗いです。石けんと流水による手洗いが基本ですが、やはり臨床現場では感染予防を考え、擦式アルコール製剤が推奨されています。また、洗い残しの対応策も大切ですし、手袋を外した後にも手洗いが必要です。手袋を外す時の避けられない汚染と、ピンホールな...

≫続きを読む

 

手袋を外した後も手洗いが必要

手袋を外した後にも手洗いが必要です。手袋を外した後にも手指衛生が必要なのは、「手袋を外す時に手袋表面の汚染が付着する」、「手袋にはもともとピンホールがある頻度で発生しているため、手指が汚染している可能性がある」ということがあるからです。

≫続きを読む