看護記録の書き方のキホン

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膀胱留置カテーテルを長期間挿入していると、尿路感染などの合併症のリスクが高くなります。
尿路感染症以外の合併症としては、尿路結石、尿道損傷、尿道狭窄、萎縮性膀胱などがありますが、
最も頻度が高いのは、やはり細菌による感染「尿路感染症」です。

 

ですから、なるべく不必要な場合の膀胱留置カテーテルは避けることが大切ですし、
やむを得ず長期にわたって留置する場合には、カテーテルの管理を十分に行うことが重要です。

感染経路とは

尿路感染の原因菌は、3つのルートで膀胱内に侵入します。
3つのルートとは、カテーテルの外側、カテーテルの内側、排液ルートです。

 

外側を通るルートには、「膀胱カテーテルの挿入時に、膀胱内に細菌が直接侵入する」場合や、
「会陰部の直腸に定着している菌がカテーテルと粘膜の隙間を通って膀胱内に侵入する」場合があります。

 

内側を通るルートには、「カテーテルとランニングチューブの接続部が閉鎖されていないために
カテーテルに細菌が侵入する」場合や、「バイオフィルム形成により菌が放出される」場合があります。

 

排液チューブを通るルートには、「排液口の細菌汚染により、
蓄尿バッグ内からカテーテルに逆行性に細菌が侵入する」場合があります。

尿路感染症の予防と対処の方法について

適切にカテーテルを選択し交換する
やむを得ず長期にわたってカテーテルを使用する場合には、

完全閉鎖式カテーテルなど閉鎖できるものを選択して使用することが重要です。

 

そして、カテーテルから尿検体を採取する場合は、
採尿サンプリングポートを消毒し、細菌が入らないように清潔にしてから採取します。

 

通常、カテーテルの交換は、2〜4週間ごとに行います。

 

短期間の膀胱留置カテーテルを挿入する場合は、2週間ごとに交換し、
カテーテルの閉塞や尿漏れが生じたときには適宜交換します。

 

膀胱留置カテーテルの留置期間が一ヶ月を超える場合、
カテーテルによる尿路感染はカテーテルの素材や管理方法に関係なく100%認められるという報告があります。

 

バルン栓での管理や、日中はレッグバッグで活動、夜間はウロガードに接続するなど、
カテーテルの接続部を外す時にはアルコール綿で消毒をするなど、感染を予防するための清潔を心がけます。

カテーテル挿入部のケア
一日一回、シャワー浴や入浴、石鹸を使用した陰部洗浄を行い、

排泄物や分泌物による汚染を予防します。

 

挿入部の消毒に関しては効果が確認されていません。

尿の逆流を防止する
感染を防ぐために、尿の逆流を防止します。

 

蓄尿バッグは必ず膀胱の位置よりも低くし、カテーテルの屈曲がないようにします。

 

臥床時には、ベッドよりも低い位置に固定することはもちろん、
また、尿排泄口は床に触れないように調節し、
移動や移送をするときには蓄尿バッグを空にしてからバッグを患者さんの身体よりも下に置いて
移動時に排泄された尿が逆流しないように注意します。

日常生活の指導をする
病状にもよりますが、可能であれば尿量を確保することができるよう、

一日1500〜2000mlの水分を摂ってもらうように促します。
クランベリージュースやビタミンCの摂取は、
細菌繁殖や尿のアルカリ化を予防することができるので患者さんに勧めます(医師に確認)。

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