看護記録の書き方のキホン

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遺体の全身のスキンケア

死後の清潔ケアには、入浴、洗髪、全身清拭などがありますが、
どの方法を行う場合であっても、身体を温めないこと、
つまり、保冷と保湿が必要です。

 

病院の設備等によっては、入浴や洗髪は難しいことがあります。

 

そして、清拭については、病院や施設によっては、
消毒薬を使うところも多いです。

 

ですが、消毒薬を使っても、
体表の菌を全て取り除くことができませんし、
乾燥を助長してしまうリスクが高くなります。

 

そこで、アロマオイルを清拭時に使用する病院や施設も増えています。

 

アロマオイルは、石鹸のように汚れを落とすことができませんが、
皮膚に対する消毒効果や殺菌効果が期待できるものもあります。

 

香りの種類もいろいろありますが、
好き嫌いが少なく、鎮静効果のあるベルガモットなどが多く選ばれています。

 

このベルガモットなどのアロマオイルを
洗面器に数滴たらして清拭を行い、
清拭後は、ローションを全身に塗布するなどして保湿します。

 

このような清拭は、家族である遺族と、
思い出話などをしながら行うとよいでしょう。

 

共にご遺体をキレイにするということでも家族の満足感が得られ、
悲しみを和らげることが出ますが、
アロマオイルの香りの癒し効果によっても、
悲しみを和らげるグリーフケアとして役立ちます。

 

死後は、時間と共にご遺体は変化します。

 

乾燥し、水分含有量が少なくなると、
つかんだ腕の皮膚が切れやすくなっているので、
布団からストレッチャーに移乗するときなどは、
十分に気をつけるようにしましょう。

 

皮膚が切れてしまうと、
そこから滲出液が漏れ続け、虫が寄ってきたり、
臭いが発生することがあります。

 

全身を保湿することは、
このような皮膚表面の崩れを予防することにもつながるため、
しっかりと愛護的に行いましょう。

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