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胃の病態生理
胃潰瘍は、ヘリコバクター・ピロリと、
薬剤(NSAIDs)内服が主な原因であり、
胃酸は、その障害を増強する因子であるといわれています。
また、胃酸のほか、
ストレス、アルコール、喫煙、塩分などが
胃潰瘍の憎悪の原因となります。
ヘリコバクター・ピロリ
ヘリコバクター・ピロリは、強酸性の胃粘膜に感染し生息します。
ヘリコバクター・ピロリは、らせん状グラム陰性桿菌(かんきん)です。
多くが小児期に感染し、除菌治療を行わない限り
生涯にわたって完全が持続します。
通常、細菌は塩酸が分泌されている胃の中では生存することができません。
ですが、ヘリコバクター・ピロリは、ウレアーゼを分泌することで
胃液の尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解し、
このアンモニアが塩酸を中和するために胃内で生息することを可能にしています。
ヘリコバクター・ピロリの毒素によって防御機構が破綻し、
炎症、潰瘍が生じます。
薬剤(NSAIDs)
NSAIDsは、抗炎症作用をもつ非ステロイド抗炎症薬の総称です。
アスピリン(バファリンなど)、
ロキソプロフェンナトリウム水和物(ロキソニンなど)、
ジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)、
インドメタシン(インダシンなど)等があります。
NSAIDsは、シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、
プロスタグランジン(PG)産生を抑制します。
その作用は、胃酸分泌を亢進し、
胃粘膜の抵抗性を減弱させるので炎症が生じ、
潰瘍を形成します。
NSAIDs=エヌセイドなどと呼ばれています。
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