看護記録の書き方のキホン

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PT-INRとは

PTには、色々な表記法があります。

 

最もつかわれる表記法は、凝固までの時間を秒単位でそのまま書く方法です。

 

正常のPTは12秒程度で、これを2秒ほど上回ると異常と判定されることが多いです。

 

検査施設によって、正常範囲にはばらつきがあります。

 

そこで、健常血漿におけるPTとの比をとって表示する方法もあります。

 

健常血漿におけるPTとの比をとって表示する場合は、
PTが延長すればするほど値は1を上回ります。

 

ですが、同じように「健常血漿の2倍に延長して入る」という結果が出ても、
この比の値そのものの持つ重みが、
検査試薬によって異なるという問題があります。

 

ですから、それを計算で補正します。

 

計算によって補正し、国際標準試薬との統一を図ったものが、
PT-INR(International Normalized Raido)です。

 

そして、現在は、このPT-INR(International Normalized Raido)の表記が主流になっています。

 

血栓性疾患に対するワルファリン投与の際は、
疾患の種類や患者さんの色々な状況にもよりますが、
PT-INRが2.5程度になるように調節されることが多いです。

 

そのほかの方法として、プロトロンビン活性をパーセント表示する事もあります。

 

プロトロンビン活性をパーセント表示する場合は、
延長するほど値が小さくなりますが、この表記は、現在は推奨されていません。

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