看護記録の書き方のキホン

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気管支喘息の診断と検査

気管支喘息は、小児外来などで、
「風邪の症状が軽減せず、
次第に咳が酷くなった。」
という母親の訴えとともに受診する子どもが多いです。

 

そして、外来で気管支喘息と確定診断される場合が多いです。

 

通常は、小児外来で、既往歴や視診、聴診、聴診で判断し、
検査等を行って診断していきます。

 

また、乳幼児の場合は、ウイルス性気管支炎などの上気道感染症や、
胃食道逆流症などで、喘息と同じような症状が現れることがあるため、
鑑別診断を行い、診断していきます。

 

気管支喘息の視診

 

ぜいぜい、ヒューヒューという苦しい呼吸と、
苦しそうな顔が見られます。

 

付き添っている親の動揺が症状を悪化させることもあるため、
付添い人も落ち着いていただけるように声かけをしましょう。

 

気管支喘息の聴診

 

聴診器をあて、呼気、吸気とともに乾性ラ音、
時に湿性ラ音を聴取します。

 

 

また、子どもの付き添いの母親などから
既往歴などの問診をします。

 

次に、検査をし、確定診断につなげていきます。

 

気管支喘息で行う主な検査には、
「皮膚パッチテスト」や「血液検査」、
「気道閉塞が可逆性であることを示すテスト」、
「胸部X線検査」、「ピークフローメーター」などがあります。

 

検査は、気管支喘息かどうかを調べるため、
喘息の程度を調べるため、また、喘息の原因や病型を調べるために行います。

 

皮膚パッチテスト

 

皮膚パッチテストは、アレルゲンを特定するための検査です。

 

血液検査

 

血液検査では、IgE抗体の上昇をみます。

 

炎症性白血球(好中球、好酸球など)の上昇がみられます。

 

また、白血球数(WBC)の増加も見られます。

 

気道閉塞が可逆性であることを示すテスト

 

β2刺激薬(ベネトリン吸入腋やメプチン吸入剤、
サルタノールインヘラー、メプチンエアーなど)の吸入前後に、
肺機能検査を行い、気道の可逆性をみます。

 

胸部X線検査

 

胸部X線検査では、肺や心臓の病気がないかどうかを確認します。

 

ピークフローメーター(PEF)

 

ピークフローメーター(PEF)は、
十分息を吸い込んで思いっきり速く吐き出したときの
最大の息の速さ(呼気速度)を測定することにより、
気道閉塞の状態を把握します。

 

簡単な器具で、自宅でも検査をすることができるので、
喘息患児の自己管理に使用されます。

 

*ピークフローメーター(PEF)の測定の仕方

 

ピークフローメーターは、
患者さんが自宅などで自己管理のために使用することが多い医療機器です。

 

正しく測定できるように、測定方法の指導をすることが必要です。

 

ピークフローメーターは、起床時と夕方、または夜の1日2回測定します。

 

検査の手順は以下のとおりです。

 

(1) 背筋を伸ばし、立って行います。

 

(2) マウスピースが大小あれば、口のサイズに合ったものを取り付けましょう。
    マウスピースは口をすぼめたりせず、しっかりくわえましょう。

 

(3) メーターのメモリが一番下にあることを確認します(ゼロを示している)。

 

(4) できるだけ深呼吸します。

 

(5) できる限り強く速く息を吐き出します。

 

(6) 3回測定し、最も高い数値を記録します。

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