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尿中Clを測定する意義
Clは、他の電解質との相互関係の下に浸透圧の調整や酸塩基平衡の調整などに重要な役割を果たしています。
ですから、血清及び尿中クロール濃度の測定は、
水・電解質代謝異常や酸塩基平衡障害が疑われる時の必須検査です。
場合によっては、血中ではなく尿中のCl濃度が測定されます。
循環血漿量の減少やCl欠乏は、代謝性アルカローシスが遷延する原因になります。
ですから、循環血漿量の減少やCl欠乏があるかどうかを調べるのはとても重要です。
もし、循環血漿量の減少やCl欠乏がある場合は、これを是正する必要があり、
NaCl投与が有効かどうかを判断することが必要です。
一般的に、循環血漿量が減少すると、腎はNaやClの尿中排泄を制限し、
それ以上の体液喪失を防ぐ方向に働くので、この作用を利用し、
イオンの尿中濃度を測定すれば、低下しているかどうかによって判定できます。
このための指標として、尿中Clよりも尿中Naが頻用されますが、
代謝性アルカローシスの状況がある場合は、
再吸収しきれないほどのHCO3が尿細管腔に存在すると
Naなどの陽イオンはHCO3に引っ張られ尿中に排出されやすくなるのでClのほうが重宝されます。
これでは期待されるほどの排泄低下が見られず、循環血漿量減少を反映しないことがあります。
陰イオンであるClは、この影響を受けにくくなるので、
Naの代わりに用いられますが、同時にHCO3自体の尿中排泄も目立っているはzです。
ですから、尿pHによって推測する事もできます。
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