看護記録の書き方のキホン

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肺炎の症状

肺炎でみられる症状は、発熱、咳嗽、喀痰、呼吸困難などです。

 

そして、胸膜に炎症が及ぶと、胸痛が現れます。

 

発熱・頻脈

 

・悪寒・戦慄を伴う発熱が見られます。
(ただし、高齢者では必ずしも高熱を示しません)

 

・頻脈が見られます。

 

・レジオネラ肺炎の場合は、
熱に比して徐脈になることがあります(比較的徐脈)。

 

胸痛

 

・炎症が胸膜に及ぶと知覚神経を刺激するので
胸痛が出現します。

 

・咳嗽時に痛みが強くなるので、
痰の喀出が難しくなります。

 

咳嗽

 

・細菌性肺炎の場合は、末梢気管支に貯留した滲出液(痰)を
除去するために湿性咳嗽がみられます。

 

喀痰

 

・原因微生物が侵入することによる炎症反応にって
気道粘膜の分泌物が増加します。

 

・一般には、黄色膿性痰がみられます。

 

・肺炎球菌の場合は鉄錆色痰、緑膿菌の場合は緑色痰、
嫌気性菌の場合は悪臭がする痰というように、
原因微生物によって、特徴来な痰が出ることがあります。

 

呼吸困難

 

・喀痰による気道の閉塞や、炎症による呼吸容積の減少によって
呼吸困難がおこります。

 

・呼吸数は、軽症の場合は一分間に20回以上、
重症の場合は一分間に30回以上にも及ぶ頻呼吸が見られます。

 

・呼吸困難が重症の場合は、
SPO2(pulseoxymetric oxygen saturation:経皮的酸素飽和度)が
90%以下になり、チアノーゼが出現し、努力様呼吸がみられます。

 

その他

 

・主な症状とともに、全身倦怠感、食欲不振、
頭痛、関節痛などの症状もみられます。

肺炎の合併症

肺炎の主な合併症には、
低酸素血症、肺化膿症、胸膜炎、膿胸、
敗血症などがあります。

重症度の分類〜身体所見・年齢による肺炎の重症度分類〜

・使用する指標

 

@ 男性70歳以上、女性75歳以上
A BUN(Bolld urea nitorogen:血液尿素窒素)21mg/dl以上または脱水あり
B SpO290%以下(PaO260Torr以下)
C 意識障害
D 血圧(収縮期)90mmHg以下

 

* ショックがある場合は、1項目の該当のみでも超重症とします。

 

軽症: @〜Dのいずれにも該当しないもの

 

中等症: @〜Dのうち、1つ、または2つが該当するもの

 

重症: @〜Dのうち、3つが該当するもの

 

超重症: @〜Dの4つ、または5つが該当するもの。

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