看護記録の書き方のキホン

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肺炎の治療

肺炎の治療には、重症度の判断と
原因微生物の推定をすることが大切です。

 

全身管理

 

安静療法、栄養補給、
電解質のバランスや脱水症状の予防のための輸液を行います。

 

薬物療法

 

抗菌薬による薬物療法を行います。

 

肺炎の原因となっている微生物が特定されないうちは、
通常、エンピリック治療(経験的)を行います。

 

エンピリック治療に使用する抗菌薬は、以下の通りです。

 

 細菌性肺炎: ペニシリン系、セフェム系、カルバペネム系
 非定型肺炎: マクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系

 

その後、検査によって原因微生物が特定されたら、
感受性のある抗菌薬を使用します。

 

・病原微生物に対する抗菌薬

 

肺炎球菌肺炎: 広域ペニシリン系を第一選択します。
        高度ペニシリン耐性菌には、カルバペネム系を使用します。

 

インフルエンザ菌肺炎: 広粋ペニシリンやβ−ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリンを第一選択します。

 

黄色ブドウ球菌肺炎: β−ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリンを第一選択します。
           MRSAに対しては、バンコマイシンが第一選択です。

 

マイコプラズマ肺炎: マクロライド系を第一選択します。
           テトラサイクリン系やニューキノロン系も有効のため用いられますが、
          小児・妊婦には禁忌です。

 

対症療法

 

発熱時には、解熱剤を使い、呼吸困難時には酸素吸入、
喀痰の喀出には去痰薬というように、症状に応じて
対症療法を行っていきます。

 

肺炎の治療には、重症度の判断をすること、
そして、原因となっている病原菌を推定し、検査し、判定することが必要です。

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