看護記録の書き方のキホン

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ポジショニング

褥瘡は、「体圧」によって発生リスクが高まります。

 

ですから、この「体圧」を軽減することができれば、
褥瘡の発生リスクを少なくすることができ、
褥瘡看護ケアにも余裕が生まれます。

 

そこで注目されているのが「ポジショニング」です。

 

このポジショニングにより、体圧をコントロールできれば、
褥瘡の発生や悪化を少なくすることができます。

 

ポジショニングとは、
「運動機能障害を有する者に、クッションなどを活用して、
身体各部の相対的な位置関係を設定し、
目的に適した姿勢(体位)を安全で快適に保持する事」
と、日本褥瘡学会では定義しています。

 

そして、体位変換については、
「ベッド、イスなどの支持体と接触しているために
体重がかかって圧迫されている身体の部位を、
身体が向いている方向、頭部挙上の角度、身体の格好、
姿勢などを変えることによって移動させることをいう」
と、定義しています。

 

体位変換とは、圧迫箇所を移動するために身体を動かすことです。

 

そして、ポジショニングとは、身体を安全で快適な姿勢・維持に
保持することです。

 

このポジショニングでは「安全で快適」というところにポイントがあります。

 

患者さんが苦痛を感じるのであれば、ポジショニングとはいえません。

 

体位変換の間隔を延長することを目指すのであれば、
長時間の徐圧が必要になるため、
より快適であることが求められます。

 

たとえば、色々アセスメントをし、
マットレス(体圧分散寝具)やポジショニングピローを
様々な種類から選択した場合、
ずっとそれを使い続けるのではなく、
アセスメントしたり、患者さんの要望を聞きながら、
変更を検討する必要性が出てくることもありえます。

ポジショニングで使用する体圧分散用具

ポジショニングの前提は、
マットレス、ポジショニングピローの体圧分散用具を使用することです。

 

そして、ただ使用すれば良いということではなく、
「どのような患者さんに」、「いつ」、「どのような物品を」、
「どのように使うか」というのが、とても重要です。

 

そのためにも、ポジショニングを開始する前に、
患者さんの状態をアセスメントし、
かつ施行中もアセスメントをしながら進め、
施行後は、その評価を行なうことが必要です。

体圧分散用具

体圧分散用具は、「体圧」の「分散」をコンセプトに
開発されたもので、主にマットレス(体圧分散寝具)と
ポジショニングピローがあります。

 

褥瘡予防でまず検討するのは、臥位で使用するマットレス(体圧分散寝具)です。

 

このマットレス(体圧分散寝具)で、体圧を分散し、取除くためには、
あるいは軽減するためには、厚みを考慮する事、
そして、体重を広い面積で受け、体圧の原因となる重さを
分散させる用具を選ぶことが大切です。

 

また、ポジショニングピローは、
身体とマットレスとの隙間を埋めることにより、
より広い面積で身体を支えることができ、
そのために用います。

 

そして、これら用具の選択には、
患者さんの体型や身体機能、症状などが影響します。

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