看護記録の書き方のキホン

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子宮の構造

子宮は骨盤内にあり、外部から見ることができません。

 

「膣」、「子宮」、「卵管」、「卵巣」などを内性器、
「卵管」と「卵巣」は、付属器といいます。

 

子宮は、骨盤腔の中央で膀胱と直腸の間に位置していて、
形は扁平な西洋ナシ形で鶏卵の大きさ、そして、長さは7〜8cmです。

 

子宮は、子宮の上2/3を「子宮体部」、下1/3を「子宮頸部」といい、
体部から頸部に移行する部分を子宮狭部といいます。

 

子宮頸部は膣側から「子宮膣部」、「膣上部」に分かれ、
膣から子宮の入り口は「外子宮口」といいます。

 

この外子宮口は、形を見ると、未産婦であるか、経産婦であるかを知ることができる部分です。

 

子宮内膜は「円柱上皮」、子宮頚管内膜は「高円柱上皮」、
子宮膣部は「重層扁平上皮」で構成されています。

 

子宮内膜は、受精卵の着床に備え増殖します。
ですが、妊娠が成立しなければ剥離し、出血(月経)を
周期的に繰り返します。

子宮周囲の構造

「基靭帯」、「仙骨子宮靭帯」、「膀胱子宮靭帯」、「子宮広間膜」、
「固有卵巣索」、「卵巣提索」などの靭帯が子宮を支えています。

 

子宮動脈は、内腸骨動脈から生じ、
子宮頸部のい約1cm側方で尿管の下を通過します。

 

骨盤内にある「リンパ管」は、
大動脈の周囲にあるリンパ管につながっていて、
子宮からのリンパ液は、外腸骨動脈や腹部の大動脈に沿って
頭方向へ流れています。

 

リンパ節では、新しいリンパ球や抗体を産生し、
異物を処理しています。

子宮頸がん

子宮頸がんのほとんどは、
子宮頸部の「扁平円柱上皮境界(SCJ/squamocolumnar junction)」にある
予備細胞から発生します。

 

この細胞は、扁平上皮にも円柱上皮にも分化できる力を持っていますが、
細胞が不死化し、腫瘍性の増殖を繰り返すことによって
異型上皮から上皮内がん、進行がんへと発展します。

 

子宮頸がんは、女性生殖器のガンの中では最も頻度が高く、
約50%となっています。
組織学的には、扁平上皮がんが70%、
腺がんが25%を占めているといわれています。

 

子宮頸がんの危険因子は、HPV感染、多産、経口避妊薬、喫煙、
低年齢での初性交、不潔な性行為、不特定多数の性交パートナーの存在などが
あげられています。

 

好発年齢は、30〜40歳ですが、
進行がんの場合は60歳代に多くなっています。

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