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放射線療法と化学療法

子宮頸がんの放射線療法は、
X線、電子線、ガンマ線などの放射線を用いて、
身体にメスを入れることなく
安全にがんを治療することができるといわれています。

 

子宮頸がんの放射線療法

 

子宮頸がんの放射線療法では、
体にメスをいれない、子宮を摘出する必要がないなどのメリットがあります。

 

ですが、リスクがないわけでなく、
下血や血尿、腸閉塞などの合併症が起きる場合もあり、
重度の合併症が出た場合は、その合併症に対する手術が必要になることもあります。

 

 

・放射線療法の目的

 

放射線療法の目的には、以下のようなものがあります。

 

根治的放射線療法:根治的な手術を行わずに、治療を目的とする。

 

術後照射/残存例の放射線治療:根治的手術後に骨盤内再発予防を目的とする。

 

また、放射線療法が行われる場合は、「同時化学放射線療法」といって、
放射線治療と化学療法を同時併用することもあります。

 

 

・放射線の照射方法

 

放射線の照射方法には、以下のような方法があります。

 

外部照射:身体の外から骨盤全体の比較的広い範囲を照射する。

 

膣内照射:膣と子宮に特殊な器具を挿入し、密封小線源を送り込む。

 

膣内照射の場合は、膀胱や直腸等の周囲の正常な臓器への被爆を抑えながら、
子宮頸部の病変に週1〜2回、合計3〜5回照射します。
そして、なるべく治療を休むことなく、8週間以内に終了することが重要です。

 

遠隔転移のあるWB期では、根治的放射線療法は難しいため、
リンパ節転移や骨転移、脳転移等場所を限定して放射線療法を行います。
この場合の放射線療法の目的は、
患者さんのQOL(生活の質、生命の質)の向上を目指すという
「緩和的放射線療法」にあたります。

 

化学療法

 

化学療法は、抗がん薬によってがんを縮小させた結果、
がんに伴う症状を緩和し、QOLを向上させ、延命にも結びつく可能性があります。

 

しかし、辛い副作用を伴うことが多いため、
患者さん本人に、がんと共存する認識が必要です。

 

また、患者さん自信に、嘔吐、嘔気、脱毛、白血球減少などの副作用耐えることができる体力が必要です。

 

そして、抗がん薬の効果が見られるときには有効な治療手段となりますが、
残念ながら、効果が見られない場合もあります。

 

抗がん薬としては、シスプラチンまたはその他のプラチナ製剤の単剤、
または2剤の併用療法が推奨されています。
具体的には、シスプラチンとイホスファミド、
シスプラチンとパクリタキセル、シスプラチンとイリノテカン塩酸塩水和物の組み合わせがあります。

 

シスプラチン投与が難しい場合は、カルボプラチンへの変更も考えることがあります。

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