看護記録の書き方のキホン

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中途採用看護師の指導で必要な基本機能とは

中途採用看護師を指導するためには、
どのような関わり方が必要なのでしょうか。

 

スポンサーシップを含め、
中途採用看護師の指導において必要な基本機能を見てみたいと思います。

 

看護管理者や教育担当者の役割とは、
実践現場における中途採用看護師のさまざまな変化や学習のレベルに寄り添い、
その人の成長に必要な支援を与えることです。

 

この役割を遂行するためには、
中途採用看護師の状況に応じた機能を的確に提供することが大切です。

 

ガイドとしての機能

 

中途採用看護師が遭遇する出来事に対し、
道に迷わないように目印やポイントを示していくこと、
つまり、いろいろな側面から「ガイド役」として案内することが必要です。

 

出会う環境に対してどのように向き合うのかという
環境に対する支援が、これに該当します。

 

たとえば、施設の年間スケジュールや一日の仕事の流れなどを、
これから中途採用看護師が遭遇するであろう予備的な情報を、
事前にわかりやすく提供することなどがあります。

 

組織に所属していれば、すでにわかりきっていることであっても、
中途採用看護師にとって不明なことはたくさんあるでしょう。

 

可能な限り、初めてこの施設の一員となる中途採用看護師の目線で、
情報を提供することができれば、信頼度が高まります。

 

ケア提供者としての機能

 

ケア提供者としての機能とは、
中途採用看護師の具体的な世話をするという機能です。

 

必要なものを提供し、安全で安心できる環境を整えるということが、
この機能に該当するものです。

 

たとえば、私物を入れるロッカーなどは、
あらかじめきちんとオリエンテーションしておくこと、
そのためにロッカーは前もって確保し、きれいにしておくなどです。

 

また、食事や休憩にはどのタイミングではいるのかを知らせておき、
実際に声をかけましょう。

 

このようなことは、「指導項目」であるとはいえません。

 

しかし、配属されて間もない時期であれば、
緊張や不安定な状態の中途採用看護師にとって、
具体的なケアの提供は、欠かすことができないサポートになることは間違いありません。

 

このような、声かけや、気配りによって、
中途採用看護師は、「私はここで大事にされている。」、
「安心して働ける」という気持ちになることができます。

 

コーチングの機能

 

コーチングの機能とは、承認、質問、フィードバッグなどを通じて、
相手の自発的な行動と能力を引きだし、強化していくことです。

 

コーティングは、自らが答えを導き出すプロセスを支援することであり、
ティーチングは異なります。

 

ですから、コーチングのスキルとして、
承認やアクティブリスニング(傾聴)などが、
実際の指導場面では特に有用であると注目されています。

 

中途採用看護師が新しい環境に適応し、
活き活きと活躍するためには、
「私はこの組織に存在する価値がある」と、
自分自身で認めることができるということが大前提です。

 

そのためには、看護管理者や教育担当者は、
相手のそのままの姿勢を認め、力づけ、
承認のスキルを実践しなければなりません。

 

その具体的な方法としては、以下のようなポイントがあります。

 

 (1) 事実を伝える。
 (2) 気持ちをそのまま伝える。
 (3) 存在に気づいていることを伝える。
 (4) どこが良かったかを具体的に褒める。
 (5) 必要なときには、きちんとしかる。
 (6) 相手が気づくようにわかりやすく表現する。
 (7) 傾聴する=アクティブリスニング

 

「褒めて育てる」ことが重要だといわれる現代社会です。
ですから、褒めて育てるということを重視するあまり、
とにかく褒めるという関わり方に角に関心が集中した時期もありました。
しかし、さまざまな場面で相手を承認する
具体的なスキルの重要性が強調されているのが現在のあり方です。

 

また、多忙な部署では、
オリエンテーションや指導が先にたってしまいがちなので、
中途採用看護師の話に耳を傾ける時間は、
意識しなければつくることができないといわれています。

 

ですが、アクティブリスニング(傾聴)が、
相手に伝える承認のメッセージがとても強いため、
傾聴によって、相手に
「短い時間であっても一生懸命聴いてもらうことができる」
と思ってもらうことができます。

 

このような聴き方を意識し、
自身のコミュニケーションのやり方に取り入れることはとても有効ですし、
欠かすことのできない重要なスキルとなるでしょう。

 

ティーチングの機能

 

ティーチングとは、指示や助言によって、
相手の能力獲得を支援するプロセスを言います。

 

コーチングは、相手が自ら答えを見つけるという側面が強調されますが、
ティーチングはより具体的に望ましい答えを与えるものです。

 

中途採用看護師は、多くの場合が看護師の実戦経験を持っています。

 

経験から学ぶ際の自分自身の学習スタイルが、
ある程度確立されているヒトが多いことが予想されるため、
中途採用看護師の学習スタイルに合わせた
的確で柔軟なティーチングが重要です。

 

このティーチングの際の、中途採用看護師に合わせた学習スタイルとは、
たとえば新しいやり方を学ばなければならないときに、
「説明書を読む」、「とりあえず使ってみる」、
「ほかのヒトに使い方を見せてもらう。」など、
視覚、聴覚、身体感覚などを使ったその人の学び方のスタイルのことをさします。

 

現場でのさまざまなティーチング場面で、
その効果を最大限に引き出すには、
計画、実施、評価というプロセス管理も大切です。

 

しかし、このような学習スタイルのような、
具体的なやり方を工夫することも欠かすことができません。

 

スポンサーとしての機能

 

スポンサーシップとは、
その人が最高のパフォーマンスを行うことができるように
相手の個性を見極め、それを承認し、発展させるプロセスのことです。

 

スポンサーは、相手に強い関心を持つことが大切で、
その人の内部にはさまざまな可能性が
秘められていると信じることが大切です。

 

そのためには、中途採用看護師がどのような個性を持っていて、
どのような強みを持っているかを見出すことが大切ですし、
さらに、採用担当者は配属先の部署に
その人は、どのような思いでこの施設に就職を希望したのかなど、
伝えることが必要です。

 

そして、中途採用看護師の能力を引き出すための面接を定期的に行ったり、
中途採用看護師が出席するのが良いと判断した研修会や学会、
セミナーなどの情報を提供するなど、
さまざまな支援によって環境を調整し、
あらゆる資源を提供する人がスポンサーです。

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