看護記録の書き方のキホン

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看護師たちとの信頼を醸成しよい雰囲気を維持する

的確な状況を分析し、
独自のビジョンによって自ら学ぶ組織文化を作り上げたとしても、
それを維持し、更に発展させるためには、
看護管理者は、さらなる課題を乗り越えなければならないでしょう。

 

つまり、個人の持っている資質や能力を見つけ、
その資質や能力を守り発揮できるような支援を提供するという
スポンサーシップの考え方を、
組織で共有し、定着させることが大切です。

 

看護に関わる実際の仕事には、
いろいろな業務があり、
その中には、「育てる」や「教える」ということとは、
一見直結しないような日常的な繰り返し業務の分担、
予定外の業務の担当などもあります。

 

どの看護業務も、創造的に取り組むことはとても大切ですし、
その姿勢はとてもすばらしいことなのですが、
勤務後に大事な予定があるなど、
それぞれの看護師の事情があるのも当然です。

 

つまり、本音をいえば、
わずらわしい業務や引き受けたくない仕事があるのも当然だということです。

 

そして、このような歓迎されない業務がどう分担されるのかということも、
個人のモチベーションや信頼に大きく影響します。

 

ですから、日常的な課題や問題をあくまで理想論で押し切るのではなく、
現状を踏まえ、看護師個々の状況に合わせて業務を分担することが必要です。

 

そのためには、看護管理者は、
看護師たちとの信頼を醸成することが必要ですし、
良い雰囲気を維持し続けることが重要です。

看護師たちに感謝する

「仕事の生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」、
および「仕事と生活の調和推進のための行動指針」が、
2007年末に策定されています。

 

この策定にならい、日本看護協会も、
看護師の働き方を変えていくことを積極的に提案し始めています。

 

今後、看護の現場も、多様な働き方がどんどん促進されていきますから、
今までは、多くの看護師が、好んでいなかったとしても、
知らず知らずに慣れてきた「みんなと同じ」、
「ほかの人と同じようにやってください。」という
働き方を変えていくことにほかなりません。

 

このようなことは、頭ではわかっているのですが、
実際の日常業務では、
さまざまな不満や疑問が生じ、
自分たちとは異なる考え方の人たちに憤りを感じてしまいがちです。

 

そのような状況に、看護管理者がどのように向き合うのかが、
職場での人間関係を育てることができるかどうかに、
大きく影響します。

 

そのポイントとなるのが、対立を避けることなく乗り越えてこそ、
新たな価値が生まれるという強い信念と、
個人への報酬を欠かさないという一貫したかかわり方になります。

 

たとえば、「中途採用のあの人が定刻に帰るから、
時間外の入院はいつも私たちが受け入れることになるよね。」
というような不満が出たとき、
看護管理者は「そんなことを言っても仕方がないでしょう。」、
「ごめんね、がんばってくれないかしら?」と叱咤激励することが多いです。

 

不満を言う看護師たちも、
それぞれの条件に応じ他勤務だということは
頭では理解できているはずです。

 

ですが、ひとこと言いたくなってしまうのでしょう。

 

ひとこと言いたくなる気持ちもわかりますが、
それをどのように持ちこたえさせるかは、
看護管理者の力です。

 

「仕方ないでしょう。」では、
やがて、誰もがモチベーションを失います。

 

まず、それぞれへの感謝という報酬を忘れないことが大切です。

 

特に、このような負担を引き受ける看護師には、
看護管理者は最大級の感謝を送ることが必要です。

 

「あなたは入院を受けてくれたのね。ありがとう。」と感謝を伝えます。

 

大切なのは、謝ることではなく、感謝を伝えることです。

 

特別手当という金銭的報酬をつけるばかりが有効ではありません。

 

看護管理者の心からの感謝を、
ミーティングや申し送りの場で、
明確に伝えることが大切です。

 

休日の転入や時間外の入院、
さまざまな場合が想定できます。

 

この感謝を伝えるということは、
公式の場でも繰り返し行うことが大切です。

エネルギーを活用する

対立を避けるのではなく、現状を改善するために
そのエネルギーを活用するという視点も必要です。

 

たとえば、勤務時間終了直前の時間帯に入院があったとしても、
誰かが時間外勤務をすることなく対応できるような対策を考えるべきです。

 

「中途採用のあの人が定刻に帰るから、
時間外の入院はいつも私たちが受け入れることになるよね。」
というような不満が出たとき、
「仕方がないでしょ。」ではなく、
新たな視点で改善策や解決策を図っていくことが大切です。

 

アイデアが生まれたり、
文献を調べたり、研修を受けたりということにつながれば、
それは対立を超えて新しい創造の芽が広がってきたことになります。

 

このように新しい創造の芽を広がることによって、
新しい知識をつくることができ、課題を乗り越えることができます。

 

そして、共に課題を乗り越えていく経験をすることによって、
異なる価値観や働き方の個人が一緒に仕事をする意味を
何倍にも広げていくことができます。

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