看護記録の書き方のキホン

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輸液の投与時に注意すべきこと

輸液の投与時には、点滴刺入部、輸液ラインの観察、
バイタルサインの変化やアレルギー反応などにも注意します。

 

輸液投与時は、医療安全の上で、
患者さんの誤認・誤薬・誤投与を防止することが必要です。

 

投与開始時から5分、15分後には訪室し、
副作用や合併症の早期発見に努めなければなりません。

 

輸液投与時の観察のポイント

 

輸液投与時の観察のポイントは、点滴刺入部や輸液ラインの状態、
薬剤の影響などがあります。

 

昇圧薬や降圧薬、抗不整脈薬、鎮痛、解熱薬、鎮静薬などは
循環動態に影響が出る可能性がありますから、
必要時にはモニタリングを行う事が大切です。

 

また、抗がん剤や抗菌薬、ヨード剤、アスピリンなどによるアナフィラキシーショック、
高張ブドウ糖液や強アルカリ製剤による血管痛、静脈炎、抗がん剤漏出、
アルコールやドレッシング材による皮膚のかぶれなどにも注意しなければなりません。

 

さらに、輸液量を増やすことによって、浮腫や異常呼吸が起こる事もあります。

 

必要以上の輸液量が血管内に入ると、循環血液量が増えます。
すると、心臓の動きが悪くなり、
それとともに肺の毛細血管がうっ血してガス交換が有効に行われなくなるため、
浮腫や異常呼吸が起こります。

 

呼吸数、血圧、脈拍、SpO2などのバイタルサイン、
呼吸苦、顔色の変化、頻脈、不整脈、気分不快の有無、体位、
聴診による複雑音の有無、頸静脈怒張の有無などのフィジカルアセスメントを実施し、
症状があれば、それが輸液によるものであるかどうかを確認します。

 

呼吸異常では、低酸素血症になっている可能性があるため、
ABCD評価を行い、医師に早く報告し、指示を得るなど対処します。

 

☆輸液の投与時に注意すべきことのまとめ

 

・刺入部周囲に発赤や腫脹、疼痛、熱感はないかどうかを確認します。

 

・ドレッシング材やテープが剥がれていないかどうかを確認します。

 

・滴下速度は指示通りかどうかを確認します。

 

・輸液残量は適切かどうかを確認します。

 

・ルート内への血液逆流や空気の混入がないかどうか(特に薬剤混合時)を確認します。

 

・体動などによって輸液ラインの閉塞や屈曲、
接続部の緩みはないかどうか(特に薬剤混合時)を確認します。

 

・輸液ラインの吸着や収着によって薬剤の作用が妨げられていないかどうか
(ミリストール?やヒューマリンなどの投与時)を確認します。

 

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