看護記録の書き方のキホン

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血管が見つからない!

解剖生理学を理解

 

採血・注射・輸液をしようと思ったとき、「血管が見つからない!」ということもあります。
まずは、解剖生理学をしっかりと理解しておきましょう。

 

最も良いのは、血管が太く安定した血量のある橈側皮静脈、
尺側皮静脈、肘正中皮静脈を狙うことですが、
注射部位周辺の皮膚の下の血管や神経の走行、骨の位置などをイメージしながら、
目視だけでなく、指先で触れながら血管を探ります。
血管に触れた時の感触など、指先の感覚を研ぎ澄まして探ることが大切です。

 

血管を浮き出させる方法

 

血管が浮き出てこない場合、穿刺部を心臓よりも低くしてうっ血状態を作り、
それから駆血帯を締めます。
それでも血管が浮き出てこない場合は、駆血帯を一度外し、
手首から肘に向かって前腕のマッサージを数回行います。

 

また、手指から肘まで温めるというのも効果的です。
ホットタオルや使い捨てカイロをあてたり、
洗面器にお湯を張り、腕をつけるなどします。

 

特に寒い季節の血管収縮には、「温める」のは効果があります。

 

脱水状態だと血管が縮み、採血・注射・輸液の処置を行いにくくなるので、
患者さんには採血前には水分を摂取しておくように伝えておくと良いでしょう。

 

狙う血管

 

・なるべく太くて軟らかい血管。
・まっすぐで弾力性がある血管。
・安定的で血流量がある血管。

 

叩く!は駄目

 

以前は、駆血帯を締めた痕、腕の穿刺部位を軽く叩いて血管を浮き上がらせたりしていました。
ですが、この方法は、患者さんにとって痛みを感じるだけでなく、
血管収縮によって血管が細く、見えにくくなります。
また、血管の弱い部分や弱くなっている場合は内出血を起こすことがあるので
好ましい方法とはいえません。

 

グーパーは過度に行わない

 

手のひらを開いたり閉じたり、「グーパー」を繰り返すクレンチングは、
過度に行うと血清カリウム値が高くなるので注意します。

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