看護記録の書き方のキホン

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「点滴がもう落ちてしまった。」と訴えがあったときの答え方

「点滴がもう落ちてしまった。」と患者さんや家族から訴えがあったときは、
「いつもよりも早くて驚かれましたよね。ご気分は悪くないですか?」と答え、
「念のために血圧を測って、医師に報告したいのですが、
お時間は大丈夫ですか?」というようにこたえます。

 

患者さん側に原因があるように「どうしたんでしょうね、なにかしましたか?」
などという声かけはしてはいけません。

なぜ点滴が早く落ちてしまうのか

輸液ポンプやシリンジを用いて点滴を行うと、
点滴速度は一定に保たれますが、
自然点滴の場合は、腕の向きや刺入部の位置などによって
点滴数に影響があるので変化します。

 

患者さんの体位や体動によって、
点滴が落ちる速度が変化することを知っておきましょう。

 

たとえば、点滴を開始したとき、
座位で肘を曲げていた患者さんがその後仰臥位になると、
刺入部と薬液の高低差が大きくなり、
刺入部への圧力が増すので滴下速度も速まります。

 

すると、予定の終了時間よりも早く点滴が終わってしまいます。

「点滴がもう落ちてしまった。」と訴えがあった場合の対応

「点滴がもう落ちてしまった。」という訴えがあった場合は、
まず、患者さんに気分が悪くないかを確認し、何が投与されているのかを確認します。

 

薬剤の中には、給与投与によって身体に何らかの影響を及ぼすものもありますし、
心疾患や腎疾患の既往のある患者さんは、
合併症を引き起こす可能性があります。

 

血圧などのバイタルサインを測定し、
患者さんの容態に変わりがないかを確認します。

 

状況を整理し、把握したら医師に報告し、
指示を待って対応しましょう。

 

適切な態度をとらなければ、患者さんに不信感を与えてしまいます。

 

誠実に対応し、自分では対応が難しいと思うときは、
医師と共に訪室したり、医師から説明を受けた上で
それを患者さんに伝えるようにします。

 

最後まで担当看護師として責任を持ちましょう。

トラブルを防ぐために

トラブルを未然に防ぐために、体動や体位によって
滴下速度が変化することを、点滴開始前に患者さんにも伝えておきましょう。

 

また、点滴を開始したら、こまめにラウンドし、
滴下状況や患者さんの様子について確認することも大切です。

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