看護記録の書き方のキホン

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「穿刺部位に発赤が出た!」という訴えられたとき

「一番痛いところはどこですか?指してもらえますか?」
「いつから赤くなっていますか?」、
「触ったり擦れたりしましたか?」と言うように答えます。
「私は、○○だと思いますが、他の看護師にも一緒に見てもらいますね。」
と言うように答えます。

 

発赤が出たと訴えている患者さんに対して、
「大丈夫です。」、「あ〜ほんとですね。」
と言うように曖昧な返事をしてはいけませんし、
「針を刺したので赤いのは当然です!」と答えるのはNGです。

なぜ穿刺部位が赤くなるのか

・採血時

 

採血時に穿刺部位が赤くなるのは、
アルコール綿に対するアレルギーが原因であると考えられます。

 

今まで、アルコール綿が大丈夫だったという人でも、
アレルギーは突然出現する場合もあるので
注意が必要です。

 

・注射

 

注射薬には、抗がん剤のピシバニールのように、
副作用として発赤が出るものもあるため、
治療の一貫として症状が現れることもあります。

 

・点滴

 

点滴をしていて発赤が見られた場合は、
薬剤の血管外漏出が疑われます。

 

ある程度時間が経過してから発赤したのであれば、
感染やアレルギー反応であると考えます。

 

また、針の刺入部の固定が不十分で、
体動によって針がうごいてしまい、血管を損傷したり、
注射部位や点滴の刺入部位を触ってしまったために
発赤してしまうことがあります。

「穿刺部位に発赤が出た!」と訴える患者さんへの対応

・アルコール綿へのアレルギー症状の場合

 

アルコール綿へのアレルギー症状の場合は、
時間の経過と共に消失することを患者さんに説明します。

 

症状がひどい場合は、医師に診察をしてもらいます。

 

事前に、アレルギーがあると判明している場合は、
アルコールフリーのヘキシジン綿を用います。

 

・注射後に発赤した場合

 

注射後に出現した発赤の場合は、薬剤名を確認します。

 

・点滴中に発赤した場合

 

点滴中に出現した発赤の場合は、
速やかに点滴を止めて、カテーテルを交換するか、
点滴を中止するか、医師の判断を待ちます。

 

点滴を開始してから30分くらいは、
血管外漏出していないかどうか、
アナフィラキシー症状が見られないかどうか
観察を続けます。

 

末梢静脈点滴の場合は、感染のリスクを考え、
72〜96時間以内でのルート交換が推奨されています。

 

刺入部位は、目視できるように
透明のフィルムドレッシング材でしっかりと覆います。

 

そして、刺入日を記載しておきます。

 

患者さんの状態を確認するときは、
必ず点滴部位も観察するようにしましょう。

 

発赤など、感染徴候がみられたら、
交換の時期に関係なく抜去します。

発赤した部位の対処法

発赤した部位は、冷罨法で対処します。

 

状態が良くならないときは医師に報告をします。

医師に指示を求める場合

先輩や医師に指示を求める場合は、
何をした部位なのか、患者さんが触ったりこすったりしていないか、
いつから症状が現れているのかなど報告をします。

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