看護記録の書き方のキホン

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「気分が悪くなってきてきた!」と訴えられたら

採血や注射のとき、気分が悪くなる患者さんは少なくありません。

 

そのような時は「側についていますから心配いりませんよ。」とか、
「今までにも気分が悪くなったことはありますか?」
と言うように声をかけます。

 

「人を呼んできますから待っていてください」などと言って、
患者さんの側を離れるようなことがあってはいけません。

注射や採血のときなぜ気分が悪くなるのか?

採血や注射の場合、痛みや処置に対するストレスにより
迷走神経が刺激されます。

 

この迷走神経反射によって、血管が拡張し、
血液循環量が低下し、血圧低下、冷汗、不整脈、徐脈などの症状が現れ、
「気分が悪くなった。」と訴える患者さんが出てくるのです。

 

点滴の場合は、投与している薬剤や投与速度によって、
何らかの異変が生じていると考えられます。

 

抗生物質や造影剤の投与時には
アレルギー反応が起きたため、気分が悪くなることがあります。

気分が悪くなったと訴える患者さんに対する対応

まず、「気分が悪い」という訴えに対して、慌てずに対応することが必要です。

 

看護師がおろおろしてしまうと、患者さんをさらに不安にさせてしまいます。

 

何が起こっているのかを頭の中で整理しながら、
落ち着いた対応を心がけましょう。

 

緊張していたとしても、その緊張を見せないようにしなければいけません。

 

迷走神経反射に関しては、事前に患者さんに説明しておくとよいでしょう。

 

採血や点滴などを行なっているときに、
患者さんの表情や呼吸状態などを観察し、
過度な緊張が感じられたら声を掛けたり、
あらかじめ横になってもらってから実施すると、
症状が緩和できることがあります。

 

・採血時

 

採血をしているときであれば、痛みによる迷走神経反射であるとかんがえられます。

 

患者さんに横になってもらい、頭を低くして下肢を挙上するか、
患者さんが楽な姿勢をとってもらうようにしましょう。

 

そしてバイタルサインを観察しながら見守り、
状態が落ち着くまで様子を見ます。

 

他のスタッフを呼びに行っている間に、
患者さんが意識を消失してしまう可能性があるので、
患者さんの側を決して離れないようにします。

 

何らかの異常を感じた場合は、
ためらわずに声を出し、他のスタッフを呼びましょう。
迷走神経反射ではないこともあるので、
できれば緊急コールで対応するのが望ましいです。

 

・点滴時

 

点滴中の場合はすぐに点滴を止め、
緊急コールで対応してください。

 

症状が現れるまでの時間や投薬の種類、
アレルギーの既往など状況をなるべく正確に把握し、
応援のスタッフに説明し、医師を呼んでもらいます。

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