看護記録の書き方のキホン

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「腕のしびれや痛みがいつまでも治らない!」と訴えられたとき

患者さんが、「採血や注射のあと、腕のしびれやいたみが
いつまでたっても治らない」と訴えられたときは、
「辛かったですね。診察が必要かどうか先生に相談してみましょう。」
「いつからそのような状態なのですか」と言うように答えます。

 

「気のせいではありませんか?」、「大丈夫だと思いますよ。」
と言うように答えるのは、患者さんの信頼を失ってしまいます。

注射や採血のあとの腕の痺れや痛みはなぜ起きるのか?

採血や注射後の痛みやしびれでまず考えられるのは、
「穿刺による神経損傷」です。

 

前腕の皮静脈の近くには、橈骨神経浅枝、内側前腕皮神経、
外側前腕皮神経などの神経が走行しています。
針を刺入するときに、これらの神経に触れてしまい
損傷することがで痛みや痺れが残るのです。

 

ただし、患者さんの中には、針を刺されたという行為そのものに対し、
大きなストレスを感じる人もいます。
そのストレスの結果、いつまでも痛みがある、
痺れを感じると訴えるケースもあります。

注射や採血のあとの腕の痺れや痛みに対する対応の仕方

まず、痛みや痺れがいつから続いているのかを患者さんに確認します。

 

入院患者さんの訴えであれば、いつ、誰が、どのような種類の注射、
または採血を行なったのか、記録やカルテで確認します。

 

外来患者さんの訴えの場合は、受診日、診療科、処置、検査内容などを
カルテで確認します。

 

患者さんの痛みや痺れが神経損傷に由来するものである場合は、
看護師が処置をすることはできません。
状況を把握し、医師に報告して診察してもらいます。

 

患者さんが感じている不安を理解すること、
そして、自分にできることは何かを考えながら傾聴することが大切です。

 

その上で、次のステップに向けて準備をします。

 

患者さんに対して「大丈夫だと思います!」というように
勝手に判断することは絶対にしてはいけないことです。

 

神経系に損傷があった場合は、
医療過誤問題に発展することもあります。

 

誠意を持って対応していることを、
患者さんに伝えることも大切なことです。

 

穿刺後、つまり採血や注射のあとは放置せず、
時間を置いて、痛みがないか、痺れがないかを
忘れずにチェックするようにしましょう。

 

また、発赤や血管からの漏れがないかどうかの観察もしてください。

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