看護記録の書き方のキホン

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

「点滴が漏れて腕が腫れている!」と訴えに対する答え方

「点滴が漏れて、腕が腫れている!」と言う訴えがあった場合は、
たとえば、「腕が腫れているので、一度点滴を止めますね。」、
「今は腫れていますが、徐々に身体に吸収されていきますから大丈夫ですよ。」、
「痛みがあるようでしたら声をかけて下さい。」
というように答えます。

 

「どうしたのでしょう。」、「すぐに戻りますよ!」
といい加減な答え方をすれば、患者さんの信頼を失います。

点滴が漏れ腕が腫れるのはなぜか?

腕の浮腫は、薬液が血管外にもれ出ることによって
皮膚組織に起こる急性の炎症反応です。

 

炎症反応として透過性が亢進した血管から組織液がにじみ出し、
その結果浮腫が起こって、「腫れ」となります。

 

兼官外漏出は、患者さんの体動などに伴い
血管内で針が動き、血管壁を損傷することで起こります。

 

固定をしっかりするようにしましょう。

 

また、最初から血管内に針が入っていなかったり、
血管壁が弱い、栄養状態が悪いということも
漏出の原因になります。

 

また、リンパ節の腫張に伴い、
血液の循環が悪くなくなっていて、
体内に吸収できず、徐々にたまって「腫れ」になることもあります。

「点滴が漏れて腕が腫れている!」という訴えに対応する方法

「点滴が漏れて腕が腫れている!」という訴えが患者さんからあった場合は、
速やかに点滴を止めてカテーテルを抜きます。

 

点滴は、栄養や薬剤の効果をもたらすために実施されるものですから、
血管外に漏出しているということは、
体内に入れるという目的に反しています。

 

それでも続けるのは意味がありませんから、
刺入部に腫張が認められた場合は、
速やかに点滴を止め、カテーテルを抜去します。

 

抗がん剤については、点滴を止めたあと、
すぐに医師に報告し相談します。

 

また、体動によって針先が動かないようにしっかり固定すること、
動いても影響を受けない部位に針を留置することも大切です。

 

刺入部が腫脹した事実は、その後の処置と共に、
必ず記録に残すようにします。

点滴が漏れて腫れた部位の処置

点滴が漏れて腫れた部位の処置は、
20度前後で30分以上の冷罨法を行なうのが一般的です。

 

適度に炎症を抑制し、拡張した血管を収縮させることによって、
腫脹の改善を図ります。

 

痛みを伴うようであれば、鎮痛効果のある冷湿布をすることもあります。

 

* 温罨法には、腫脹の軽減に対する効果はありません。

「点滴が漏れて腕が腫れている!」と訴えられたとき関連ページ

スピッツに入れる血液が足りなくなる失敗
スピッツに入れる血液が足りなくなる失敗を解決
患者さんが穿刺をいやがる
患者さんが穿刺をいやがるを解決
血管が見つからない!
血管が見つからない!を解決
血管が逃げる!そんな時は
血管が逃げるを解決
駆血帯を巻く強さが適切かどうか自信がない場合
駆血帯を巻く強さが適切かどうか自信がない場合を解決
手袋は必ず着用しよう
採血・注射・点滴の困ったを解決
出血傾向の患者さんのリスク
出血傾向の患者さんのリスクを解決
患者さんが緊張しているときの対応
患者さんが緊張しているときの対応を解決
異変が起きた場合の対応
採血・注射・点滴異変が起きた場合の対応を解決
薬液が漏れてしまった場合の対応
薬液が漏れてしまった場合の対応を解決
皮下出血の予防法
皮下出血の予防法を解決
「もっと上手な人に代わってほしい!」と訴えられたとき
「もっと上手な人に代わってほしい!」と訴えられたとき
「腕のしびれや痛みがいつまでも治らない!」と訴えられたとき
「腕のしびれや痛みがいつまでも治らない!」と訴えられたときを解決
「気分が悪くなってきてきた!」と訴えられたら
「気分が悪くなってきてきた!」を解決
「穿刺部位に発赤が出た!」という訴えられたとき
「穿刺部位に発赤が出た!」を解決
「点滴の穿刺部の痛みがひどい!」と訴えられたとき
「点滴の穿刺部の痛みがひどい!」を解決
「点滴がもう落ちてしまった、早いのでは?」という訴えがあったとき
「点滴がもう落ちてしまった、早いのでは?」という訴えを解決