看護記録の書き方のキホン

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痛みの発症部位と性質を把握あする

痛みのアセスメントをしましょう。
苦痛や不快な症状のサポートをすること、患者さんの痛みを理解すること、
必要に応じて、必要な痛みの治療をすることが大切です。
痛みの感じ方は、患者さんそれぞれなので、個々の患者さんそれぞれの訴えを受け入れる事も必要です。

 

 

CTやMRI、PET−CT、X線、骨シンチグラフィなどの画像診断や
腫瘍マーカーや炎症反応などの血液検査から判断するだけでなく、
アセスメントツールなどを使用して、
患者さんが感じている痛みの発症部位や性質を確認します。
患者さんの主観的な訴えを、客観的に把握することが必要です。

 

 

痛みの部位については、全身をかいたイラストに印をつけてもらうなど工夫します。
がんの痛みは一つではなく、複数存在する事も多いので、
感じる部位全てを挙げてもらいます。
そして、痛みの性質については、「ズキズキする」、「締め付けられる」、
「ビリビリした感じ」など、例を示しながら患者さんに質問すると答えやすいようです。

 

痛みの部位と性質から、痛みの原因を推察することができます。
そして、痛みはその原因によって緩和ケアや使用する薬剤など対応が異なってくるので、
痛みの部位が複数あるときには、個々に原因を確認する必要があります。

痛みの強さと変化を把握する

痛みの強さは、ペインスケールを使って評価します。
代表的なスケールとしては、NRS、VAS、フェイススケールがありますが、
患者さんが使いやすいものを使うようにします。

 

・ペインスケール

 

「NRS/Numerical Rating Scale/数字評価尺度」

 

NRS/Numerical Rating Scaleは、直線を、痛みがない「0」から最悪な痛み「10」まで
11段階に区切って、患者さん自身に現在の痛みに相応する数値を示してもらうものです。

 

「VAS/Visual Analog Scale/視覚アナログ尺度」

 

VAS/Visual Analog Scaleは、紙の上に10センチの線を敷き、
左端に「まったく痛みなし」、右端に「今までで一番の痛み」と書き、
患者さんに、あなたの痛みはどのくらいですか?と質問し、指し示してもらうものです。

 

「フェイススケール」

 

フェイススケールは、痛みの表現を言語や数値ではなく、
人の顔の表情によって評価する方法です。
患者さんに自分の心情に近い表情を選んでもらいます。

 

フェイススケール「0」: まったく痛みがなく幸せ
フェイススケール「1」: ちょっとだけ痛い
フェイススケール「2」: それよりもう少し痛い
フェイススケール「3」: もっと痛い
フェイススケール「4」: かなり痛い
フェイススケール「5」: 必ずなくほどではないが、想像できる最も強い痛み

 

評価する際には、「いつ」、「どんなときに」など、
時間制や持続性、動作や体動との関連など、痛みがいつの状態のもので、
経過と共に変化しているかについても聞きます。
このように明確にすることにより、痛みの評価がばらつきなく、
正確に評価できるようになります。

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