看護記録の書き方のキホン

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苦痛・不快な症状のセルフケア支援

(1) 自分の体調への理解

 

倦怠感を緩和するためには、患者さん自身が自分のペースで生活できることが最も重要です。
倦怠感が強い時間帯や時期(抗がん剤の代謝時期かどうか)などを把握しながら、
日常生活に応じた活動スケジュールを組み立てることができるよう支援します。

 

患者さんの勤務形態や家事負担などを考慮し、
余分なエネルギーの消費を避けながら活動に優先順位をつけていく事も倦怠感を緩和する一つの方法です。

 

患者さんには、自分の身体の声を聞くことに取り組んでもらい、
自分なりの生活パターンを組み立てることができるように支援していきます。

 

治療によって生じた倦怠感を記録する事も、症状緩和に役立ちます。
例えば、1クール目のがん化学療法で体験した倦怠感の記録が、
その後の症状緩和に活かされます。

 

(2) 周りの人に「できない」ときのことを伝える

 

倦怠感によって、今までと全く同じように活動するのは困難です。
消費エネルギーを抑えるためにも、家族や周囲の人の協力が必要ですから、
家族や職場の人などにもできるだけストレスなく理解してもらえるようにします。

 

看護師は、患者さん本人だけでなく、家族や職場の人などにも身体の状況をきちんと説明し、
自分でできないことを代わりの人に頼むことができるよう支援していきます。

 

(3) 栄養不足による体力低下を防ぐ

 

食べられるものを食べられる時に摂取し、体力の低下を防ぎます。
食欲低下や栄養障害などで、食事だけでは十分な栄養が摂れない時には、
栄養補助食品などを活用し、
水分は1日1000ml以上摂って、疲労物質が蓄積されないようにします。

 

(4) 心地よさを感じる時間や方法を探す

 

「快」、つまり「心地よい」という感覚は、倦怠感を減少させることができます。

 

足や腕がだるいとき、背中が凝ったときは、軽くさするなどのマッサージが効果的です。
指圧するというよりも、気持ちが良いと感じる程度の強さで行うようにします。

 

お湯に自分の好きな香りのアロマオイルを入れて足浴や入浴をしたり、
音楽を聴いたり、散歩をしたり、温罨法を行うなどをして、リラックス効果が得られるようにします。

 

その他、患者さんが心地よいと感じることを見つけられるようにサポートしましょう。

 

(5) 適度な運動を心がける

 

身体を気遣うあまり、安静を保ってばかりでは身体機能が低下してしまいますから、
患者さんの達成可能な範囲で目標を立てて、ゆっくりその目標に向けて運動を開始します。
過度な運動は疲労を増強させてしまいます。
軽い散歩やストレッチなど、無理のないところからはじめるようにしていきます。
ウォーキングやサイクリング、ヨガなど、軽度〜中等度の有酸素運動が良いでしょう。

 

身体が辛いからといって、ずっと寝ているだけでは、心肺機能が筋力が低下し、
倦怠感の症状がますます強くなってしまうという悪循環に陥ります。
運動をすることによって代謝を向上させ、抑うつの改善などもできるようになりますから、
患者さんには積極的に運動を取り入れてもらえるように指導していきます。

 

ただし、患者さんの状態によっては運動が禁忌になることもあります。
医師や理学療法士に相談しながら、時間や回数などを調整し、運動を取り入れていくようにします。

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