看護記録の書き方のキホン

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

あらかじめ緩下剤を使用

抗がん剤の種類や量によって、便秘になると予測できる場合は、
あらかじめ緩下剤を使用します。

 

抗がん剤投与により、便秘が予測される場合は、患者さんに事前に説明し、
高い頻度で便秘の出現が考えられる場合は、あらかじめ緩下剤を服用した上で、
がん化学療法を受けてもらうようにします。

 

緩下剤の効果には個人差がありますし、
がん化学療法では消化器症状が出現することがあるので、
使用量や期間は個々の患者さんに応じて適切に調節することが必要です。

 

摘便は、便塊が直腸まで運ばれていないと効果はありません。
直腸がんの手術後は禁忌です。

止痢薬と水分摂取で脱水を防止

下痢の場合は、あらかじめ止痢薬を使用することは殆どありませんが、
イリノテカン塩酸塩水和物のように、腸管粘膜を障害する抗がん剤によって
下痢が予測される場合は、電解質異常や脱水での重篤化を予防する必要があります。
症状が出現したら直ちに止痢薬を飲んでもらい、
その後は、こまめな水分補給と穂液によって体液量と電解質バランスを
適切に保つことができるようにします。

術後の痛みをコントロール

術後の痛みが原因となって便秘になっている場合は、
痛みが消失すれば問題も解決するので、まずは鎮痛薬などを使って
痛みをコントロールすることが大切です。

 

患者さんの中には、新たな薬を服用することに抵抗感を持つ人もいます。
鎮痛薬の使用理由や必要理由をしっかりと説明し、納得してもらい、
了承を得た上で対応します。

骨髄抑制のサイクルに留意

がん化学療法を行うと、抗がん剤投与後10日から2週間ほどで骨髄抑制が出現します。
骨髄抑制が出現すると、白血球が減少し、感染症にかかりやすい状態になります。
易感染状態にある時期に肛門周囲に傷ができるとその部分が感染源となって
感染症を発症してしまうこともあります。

 

骨髄抑制のサイクルに留意し、このタイミングで下痢の症状が出現した場合は、
陰部をあまり強く擦らないように、少なくとも3回に一回は保湿剤やワセリンを使って皮膚を保護し、
清潔を保つようにします。

 

血液検査の実施時には、必ず白血球数をチェックし、
患者さんに感染症の症状がないかどうかを確認することが必要です。

マッサージや温罨法で症状緩和

便秘の場合は、腹部をマッサージすることで腸管の蠕動運動を促進することができます。
お臍に手を置き、大腸の走行に沿って「の」の字を描くように5分ほどマッサージをします。

 

腸が最も活動する食後90分くらいのタイミングでマッサージを実施すると、より効果的です。

 

温罨法は、便秘の時にも効果的ですし、下痢に対しても効果が得られます。

 

温罨法のやり方としては、適温に温め蒸したタオルを腹部に当てて温めます。

 

ハッカ油を数滴たらしたお湯を使うとリラックス効果が得られますが、
香りは患者さんによって好き嫌いがあるので、
実施する時には、患者さん本人や、周囲の患者さんの理解を得てから行います。

便秘・下痢に対するサポートで注意するポイント関連ページ

がん化学療法
看護師のためのがん化学療法についての解説サイト
抗がん剤の種類と副作用
看護師のための抗がん剤の種類と副作用についての解説サイト
患者さんの自覚症状を伴うがん化学療法の副作用
看護師のための患者さんの自覚症状を伴うがん化学療法の副作用についての解説サイト
二次的障害も含めがん化学療法の副作用をケアする
看護師のための二次的障害も含めがん化学療法の副作用をケアするの解説サイト
外来で使用している主な抗がん剤と副作用について
看護師のための外来で使用している主な抗がん剤と副作用についての解説サイト
がん化学療法の副作用対策はなぜ重要か
看護師のためのがん化学療法の副作用対策はなぜ重要かについての解説サイト
放射線療法
看護師のための放射線療法についての解説サイト
放射線療法の照射方法
看護師のための放射線療法の照射方法についての解説サイト
放射線療法による副作用
看護師のための放射線療法による副作用についての解説サイト
放射線療法に伴う主な副作用
看護師のための放射線療法に伴う主な副作用についての解説サイト
外科療法
看護師のための外科療法についての解説サイト
外科療法の目的と種類
看護師のための外科療法の目的と種類
外科療法による副作用
看護師のための外科療法による副作用についての解説サイト
外科療法後のケア
看護師のための外科療法後のケアについての解説サイト
痛みへのサポート
看護師のための痛みへのサポートについての解説サイト
痛みを把握する
看護師のためのがん副作用のケアについての解説サイト
痛みのコントロールの希望を共有する
看護師のための痛みのコントロールの希望を共有するについての解説サイト
痛みの緩和因子を把握する
看護師のための痛みの緩和因子を把握するについての解説サイト
痛みの治療のメリットを伝える
看護師のための痛みの治療のメリットを伝えるについての解説サイト
痛みに対するサポート方法
看護師のための痛みに対するサポート方法についての解説サイト
痛みに対するセルフケアの支援
看護師のための痛みに対するセルフケアの支援についての解説サイト
痛みのサポートの困った
看護師のための痛みのサポートの困ったについての解説サイト
がん性疼痛に対する対応の基本
看護師のためのがん性疼痛に対する対応の基本についての解説サイト
倦怠感へのサポート
看護師のための倦怠感へのサポートについての解説サイト
倦怠感の程度の評価
看護師のための倦怠感の程度の評価についての解説サイト
骨髄抑制や使用薬剤によって倦怠感が出現することを伝える
看護師のための骨髄抑制や使用薬剤によって倦怠感が出現することを伝えるについての解説サイト
倦怠感の要因を除去
看護師のための倦怠感の要因を除去についての解説サイト
消費エネルギーをコントロールする
看護師のための消費エネルギーをコントロールするについての解説サイト
苦痛・不快な症状のセルフケア支援
看護師のための苦痛・不快な症状のセルフケア支援についての解説サイト
患者さんの対応で気をつけること
看護師のための患者さんの対応で気をつけることについての解説サイト
口腔トラブルへのサポート
看護師のためのがん副作用のケ口腔トラブルへのサポートアについての解説サイト
がん化学療法による口腔トラブルに対する対応
看護師のためのがん副作用がん化学療法による口腔トラブルに対する対応のケアについての解説サイト
口腔トラブルの予防と対処
看護師のためのがん副作用口腔トラブルの予防と対処のケアについての解説サイト
口腔トラブルのセルフケア支援
看護師のためのがん副作用のケア口腔トラブルのセルフケア支援についての解説サイト
皮膚・爪の障害へのサポート
看護師のためのがん副作用皮膚・爪の障害へのサポートのケアについての解説サイト
皮膚障害の評価スケール/CTCAE(米国NCIの有害事象共通用語基準)
看護師のためのがん副作用のケア皮膚障害の評価スケール/CTCAE(米国NCIの有害事象共通用語基準)についての解説サイト
皮膚障害の予防と対処
看護師のためのがん副作用のケア皮膚障害の予防と対処についての解説サイト
皮膚障害のセルフケアの支援
看護師のためのがん副作用皮膚障害のセルフケアの支援のケアについての解説サイト
皮膚障害の対応で注意するポイント
看護師のためのがん副作用のケアについて皮膚障害の対応で注意するポイントの解説サイト
悪心・嘔吐へのサポート
看護師のためのがん副作用のケア悪心・嘔吐へのサポートについての解説サイト
悪心・嘔吐へのサポートで注意するポイント
看護師のためのがん副作用のケア悪心・嘔吐へのサポートで注意するポイントについての解説サイト
悪心・嘔吐のセルフケア支援
看護師のためのがん副作用のケア悪心・嘔吐のセルフケア支援についての解説サイト
便秘・下痢に対するサポート
看護師のためのがん副作用のケア便秘・下痢に対するサポートについての解説サイト
便秘・下痢の評価スケール<有害事象共通用語基準(CTCAE)>
看護師のためのがん副作用のケア便秘・下痢の評価スケール<有害事象共通用語基準(CTCAE)>についての解説サイト
便秘・下痢のセルフケアの支援
看護師のためのがん副作用のケア便秘・下痢のセルフケアの支援についての解説サイト
便秘・下痢に対するサポートで注意するポイント
看護師のためのがん副作用のケア便秘・下痢に対するサポートで注意するポイントについての解説サイト
脱毛へのサポート
看護師のためのがん副作用のケア脱毛へのサポートについての解説サイト
脱毛のセルフケア支援
看護師のためのがん副作用のケア脱毛のセルフケア支援についての解説サイト
患者さんに伝えたい情報
看護師のためのがん副作用のケア患者さんに伝えたい情報についての解説サイト