看護記録の書き方のキホン

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患者さんに伝えたい情報

治療の方法や治療費、治療後の生活など、
ガンの治療中の患者さんは、様々な疑問や不安を抱えています。

 

(1) 経済面を支える制度

 

・高額療養費制度

 

手術や抗がん剤の治療を受けて治療費が高額になると、
医療費の一部が戻ってくる制度が「高額療養費制度」です。

 

高額療養費制度は、患者さんが支払う医療費を軽減する制度で、
同月に同じ医療機関で支払った医療費の自己負担が限度額を超えた場合、
健康保険の公費から限度額を超えた分が給付されます。
入院を伴う医療費だけでなく、外来通院の場合にも適用されます。

 

自己負担限度額は、所得や年齢、総医療費によって異なり、
対象は、健康保険の範囲内の治療費用についてのみになります。

 

先進医療の医療費、差額ベッド代、食時代などは対象外です。

 

高額医療費制度の問合せ先は、各健康保険組合の担当窓口になります。

 

(2) 限度額認定証

 

高度療養費制度では、患者さんが医療費全額をいったん病院の会計窓口で支払わなければなりません。
自己負担限度額を超えた分が払い戻されるのは、手続きから2〜3ヶ月後のため、
この間の医療費の支払がとても負担になります。
そこで、支払費の立替の負担をなくすために、「限度額認定証」があります。

 

限度額認定証は、70歳未満の患者さんが提出すると、
病院窓口で支払う医療費が、自己負担限度額だけで済むようになります。
外来診療でも認定証が利用できます。

 

限度額認定証は、患者さんが加入する健康保険組合で取得します。
入院治療の場合は、事前に健康保険組合に連絡し、
取得の方法を確認してください。

 

窓口での支払額を抑えられる限度額認定証の主な問合せ先は、
各健康保険組合の担当窓口です。

 

(3) 介護保険

 

介護保険の被保険者が、介護が必要になると、介護サービスを受けることができます。
通常は、65歳以上の人が要介護・要支援認定を受けた時に利用できるサービスですが、
「末期がん」など、特定疾病の場合は、40歳から64歳までの人も要介護・要支援認定を受けて
介護度に応じた介護サービスが、1割負担で受けられるようになります。

 

つまり、介護保険は、65歳以上でりようできることもあるということです。

 

受けられる介護サービスとは、ホームヘルパーによる身体介護、家事の支援、
入浴者による入浴の介護などがあり、
車いすや歩行補助杖などの貸与、20万円以内の住宅改修繕費の支給が
1割負担で受けられます。

 

介護保険の問合せ先は、市区町村の担当課、各地域包括支援センターです。

 

(4) つばさ支援基金

 

つばさ支援基金は、血液がん治療などを応援する民間の助成制度です。

 

血液がんなどの治療では、分子標的薬などの高額な薬剤を長期間継続して使用します。
すると、家計に大きな負担がかかるのですが、
「費用のために治療をあきらめることがあってはならない」と、
NPO法人血液情報広場・つばさが、「つばさ支援基金」を立ち上げました。

 

つばさ支援基金では、月額20000円の助成が受けられます。

 

つまさ支援基金の助成対象は、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、
消化管間質腫瘍、多発性骨髄腫の4疾患で、治療開始から1年以上、70歳未満の成人でs。
また、高額療養費制度での所得区分や世帯区分、世帯内の子どもの数などの基準があります。

 

つばさ支援基金の問い合わせ先は、
日本臨床支援研究ユニット臨床コールセンターです。

悩みのある患者さんに伝えたい情報

(1) 相談支援センター

 

相談支援センターは、がんの困りごとに情報を提供してくれる機関です。

 

がんや、がん治療のこと、療養生活に関することなど、
がんに関わる色々な質問や相談に答えてくれます。

 

がんの治療や療養生活について情報探しのアドバイスや、助成制度の紹介、
心のケア、家族への支援など、幅広い相談を受け付けていて、
全国全ての診療連携拠点病院に設置されています。

 

病院によって「医療相談室」、「がん相談支援室」、「地域医療連携室」など、
いろいろななまえでよばれていることがあります。

 

この相談支援センターは、その病院にかかっていない人に対しても、
専門の相談員が無料で対応してくれ、相談は、面談は勿論、
電話や電子メールなど、いくつかの方法によって受付されます。

 

各相談支援センターの連絡先は、国立がん研究センターがん対策情報センターのホームページ、
「がん情報サービス(http://ganjoho.jp)」に掲載されています。

 

* がん情報サービスは、がんと診断されて間もない患者さんや家族が必要とする情報、
療養中の疑問、悩みに答えるガイド「患者必携 がんになったら手にとるガイド」を、
サイト内に公開しています。
「患者必携 がんになったら手にとるガイド」の内容は、
「診断されたらまず行うこと」、「治療までの準備」、「がんを知る」、
「各がんの療養情報」、「体験記」など、幅広い内容になっていて、
がん療養全般を網羅するものとなっています。
全国の書店でも、冊子として発行されているので購入することが可能です。

 

(2) セカンドオピニオン

 

がんと診断されると、セカンドオピニオンを受けたいという患者さんも多くいますが、
どのようにして受けたらよいのかわからない患者さんが殆どです。

 

セカンドオピニオンを受けたい人は、がん診療連携拠点病院の相談支援センターなどで相談できます。

 

セカンドオピニオンを、どこの病院で、どのように受けたらよいのかわからないという場合、
がん医療の専門性の高い病院では、セカンドオピニオン外来を設けていますから、
がん診療連携拠点病院の相談支援センターなどで相談すると、
患者さんの内容にあったセカンドオピニオン先を教えてもらうことができます。

 

セカンドオピニオンを受ける場合は、担当医に伝え、紹介状や画像検査、
病理診断の結果などの記録を準備してもらいます。
そして、セカンドオピニオンを受けた後、必ず担当医に内容を報告し、
今後のことを相談するよう、患者さんに伝えます。

 

(3) Hope Tree

 

お子さんを持つ患者さんの悩みには、「Hope Tree(http://www.hope-tree.jp/)」があります。

 

Hope Treeは、がん患者さんに小さい子供がいる場合、病気や治療についてどう伝えるか、
子どもの抱えるストレスにどう対応したら良いのかなど、
親から子どもへの情報の伝え方や、子どもを持つがんの親からのQ&A、
役に立つ絵本や冊子などの情報を紹介するホームページで、
がんの親を持つ子どもに関わる医療専門職が立ち上げたプロジェクトです。

 

また、がんの親をもつ子どものためのサポートグループプログラムを
定期的に実践しています。

 

(4) その他

 

・自分のがんは、どのような病気なのか、
・どのような治療をするのか、どのような治療が必要なのか、
・治療中や治療後の生活は?

 

など、がんと診断された患者さんの色々な悩みや疑問を解決するためのホームページなどがあります。

 

例えば、「がん情報サービス」などでは、
各種がんの病態や治療法などの詳しい内容が、患者さんにわかりやすく解説さされています。

 

さらに、がん患者さん向けの情報サイトを、各種がんの治療薬を製造販売している
製薬会社が作って公開していたりします。

 

患者さん自身が、色々なサイトを探し出して、情報を収集している事もありますが、
自分では、どのようなサイトを参考にしたら良いのかわからないという患者さんには、
信頼できるサイトの紹介などをしてみると良いかもしれません。

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