看護記録の書き方のキホン

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皮膚障害のセルフケアの支援

(1) 清潔保持と保湿

 

患者さんには、入院中に身につけたスキンケア方法を継続してもらうことが大切です。

 

がん化学療法や放射線療法による皮膚障害を最小限に抑え、
治療を適切に継続させるために必要なのは、第一に清潔保持と保湿です。
入院中に正しいスキンケア方法を覚え、身につけてもらい、
退院後も継続して行ってもらうようにすることが大切です。

 

スキンケアは、全身を満遍なく行う事が基本です。
そして、指導の時には「足のケア」を強調します。
好中球や血小板が減少している時期は、白癬を合併しやすくなります。
また、手足症候群がひどくなる場合があります。

 

スキンケアに慣れている女性でも、足まではなかなか気が回らなかったりしますし、
普段、スキンケアをしたことがない男性は、足のスキンケアには全く気が回らなかったりします。
足のケアができるようになれば、自然に手や顔も欠かさず出来るようになるため、
足のケアを強調して指導するようにします。

 

(2) 紫外線対策

 

日焼け止めなどを利用し、紫外線から皮膚を守るようにします。

 

がん化学療法や放射線療法によって脆弱化した皮膚は、
紫外線の刺激はとても強く影響し、皮膚障害が増強します。
紫外線の影響によって、皮膚の色素沈着も悪化することがあります。

 

外出時には、紫外線に当たらないように帽子や日傘などを使ったり、
長袖・長ズボンを着用するなどして肌の露出を少なくする工夫が必要ですし、
男性の患者さんにも、日焼け止めの塗布を習慣にしてもらうことが大切です。

 

(3) 衣服選び

 

肌に優しい自然素材で締め付けの少ない、緩めの衣服を選ぶことが大切です。
特に首周りなどは、衣服と皮膚がこすれあう部位なので、びらんなどになりやりやすくなります。

 

シャツは丸首ではなく、V首のものが良いでしょう。
皮膚に直接触れる下着の素材も、化学繊維ではなく綿や絹など自然素材のものを選び、
ブラジャーはワイヤーのないものを選ぶなど工夫が必要です。

 

(4) 皮膚の保護と爪の切り方

 

がん化学療法や放射線療法によって脆弱化した皮膚を掻かない様に工夫することが必要です。

 

皮膚が乾燥したり炎症が起きたりすると、掻痒感が生じます。
皮膚を掻いていると表皮に痒み神経が出てきます。
掻かないでおくと痒み神経は下がるので、痒みもおさまります。
我慢できない場合は、掻かずに刺激のない程度に軽く叩くようにします。

 

爪は短く切ることは勿論ですが、爪やすりを使って丸く、
またはスクエアカットに整えておきます。
爪で皮膚を損傷させないだけでなく、深爪や爪囲炎のリスクを避けるためにも、
爪のお手入れが大切です。

 

がん化学療法や放射線療法によって爪が障害されている人は、
変形した爪で皮膚を傷つけてしまうことがあるので、爪の手入れに心がけることが必要です。

 

手袋や靴下は、皮膚を優しく保護し、物理的刺激を和らげることができるので、
適切に使うようにします。
就寝時に着用すると乾燥を防ぐことが出来ますし
手袋をしていれば無意識に皮膚を掻いてしまい傷をつけずに済みます。

 

掻いてしまってもあまり傷にならないように、
あらかじめ皮膚に保湿剤のプロペトなどを塗っておくという方法もあります。

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